サナーグの油田採掘権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:43 UTC 版)
ワルサンガリ氏族はマジーティーン主体の政治に反抗し、自分らが住むサナーグ一帯をマーヒルと呼んで自治権を持った州にしようとしたが、プントランドはマーヒル州の存在を認めなかった。サナーグには油田が存在する可能性があり(プントランドにおける石油採掘)、プントランドはそれを外国資本に売却しようとしていたためであった。ワルサンガリ氏族は採掘による砂漠化と環境破壊を嫌ったが、当時プントランドの大統領だったアッデ・ムサ (Mohamud Muse Hersi) は2005年ごろからこの権利の売却を図った。プントランドはワルサンガリ氏族の意向を無視してサナーグに護衛付きの油田調査隊を送り続け、それに対抗してワルサンガリ氏族は自警団を作った。両者の争いはエスカレートし、2006年3月にはミジャヤハン(Mijayahan)で武力衝突も起きている。2006年4月、プントランドはオーストラリア籍の油田調査会社レンジリソース社(Range Resources)にサナーグでの油田調査権を認めている。
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