コモチマンネングサとは? わかりやすく解説

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こもち‐まんねんぐさ【子持万年草】

読み方:こもちまんねんぐさ

ベンケイソウ科越年草付け根肉芽をつくり、これが地上落ちてふえる。

子持万年草の画像
撮影広瀬雅敏

子持万年草

読み方:コモチマンネングサ(komochimannengusa)

ベンケイソウ科二年草

学名 Sedum bulbiferum


コモチマンネングサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/08/04 11:31 UTC 版)

コモチマンネングサ
コモチマンネングサSedum bulbiferum
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: ベンケイソウ科 Crassulaceae
: マンネングサ属 Sedum
: コモチマンネングサ Sedum bulbiferum
学名
Sedum bulbiferum

コモチマンネングサは、ベンケイソウ科マンネングサ属の植物の一つ。この類では特に雑草的な性格の強いものである。

目次

特徴

コモチマンネングサ Sedum bulbiferum Makino は、道ばたなどでもよく見かける越年草で、この類に共通する多肉植物の姿である。ただ近縁な他種より、全体に間延びした印象がある。名前は茎の葉の付け根にムカゴを生じることによる。

全体に黄緑色でややつやがある。茎は柔らかく多肉質、基部で地表を這い、枝分かれする。茎の先端は斜めからやや立ち上がる。葉はやや間隔を開けてつき、互生、やや薄手の多肉質でさじ状倒被針形、葉柄は区別できない。

花は初夏から咲き、花序は茎の先端にできて枝分かれして集散状、やや平らに開く。花は上に向いて咲き、あまり密集しない。五枚の花弁は細い楕円形で黄色、長さ4-5mm。葯には花粉ができないことが多く、種子ができることもほとんどない。花茎の途中の葉の基部にムカゴができるのが特徴で、ムカゴは新芽のように短い葉が集まった形で、上面は平らになっている。数枚の葉からなり、触れるとぽろりと落ちる。

葉腋のムカゴが見える

繁殖はもっぱらムカゴによる。ムカゴは梅雨時に植物体から落ちて、根を下ろすもののそのまま翌年まで過ごし、次の春に活動を始める。

生育環境

比較的乾燥した背の低い草地に生える。この類は岩の上など他の草の生えない乾燥した環境に生じ、表面を覆う密な群落を作るのが普通だが、この種はそういう場所では見られず、より湿った、他の植物も生えるような地面に見られる。他の草と入り交じるように生えることも多く、密な集団はあまり作らない。畑地にも生え、雑草的な性質が強い。もちろん乾燥に強いのは間違いなく、他の草の生えないようなコンクリートのひび割れなどに見られることもある。

分布

日本では本州の東北南部以南から琉球列島まで分布し、ごく普通種。国外では朝鮮、中国に分布している。

近縁種等

近縁な種は多いが、多くはより細い棒状か、厚いさじ状の葉をつける。薄いさじ状の葉をつけるものにヒメレンゲがあるが、これは渓流植物である。また、ムカゴを生じるものは他にはないため、区別はたやすい。

利害

近縁な種には栽培されるものもあり、それらと花の美しさでは極端に差はないが、栽培されることはない。たぶんやや間延びした姿と花数が多くないこと、それに身の回りにあまりに普通なためであろう。

むしろありふれた雑草である。それほど激しく繁茂するものではないが、多肉なので引っこ抜いて積んでおいても枯れず、またムカゴをばらまくので根絶するのは難しい。

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本II 離弁花類』,(1982),平凡社


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