コペルニクスの原理を前提としない宇宙論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 18:40 UTC 版)
「コペルニクスの原理」の記事における「コペルニクスの原理を前提としない宇宙論」の解説
標準的宇宙モデル、いわゆるΛ-CDMモデルは、コペルニクスの原理とそれを一般化した宇宙原理を前提として、観測結果ともよく合致するが、未解決の問題もある。これに対し、コペルニクスの原理、宇宙原理を仮定しない宇宙モデルを考える宇宙物理学者、理論物理学者もいて、観測結果に合うように宇宙論パラメータを調整したり、標準的な理論と考え得る別の理論との相違点とその検証方法について試行錯誤している。 代表的な例として、観測された宇宙の加速膨張と宇宙定数の問題がある。ダークエネルギーへの対案として、宇宙は標準的な理論が予想するよりも非等方的で、我々は非常に巨大な低密度超空洞の中にいる、とする仮説が提案されている。この理論が観測に合うようにすると、地球の位置はこの巨大超空洞の中心近くにある必要があり、コペルニクスの原理を真っ向から否定することになる。
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