ゲットーの構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 06:54 UTC 版)
「ワルシャワ・ゲットー」の記事における「ゲットーの構造」の解説
ゲットーはT字型をしており、広い北部(大ゲットー)と狭い南部(小ゲットー)に別れていた。「アーリア」区のフォドナ通りがゲットーを貫通していたためである(初めは貫通していなかったが、後にゲットーを小さくされた際にフォドナ通りのゲットーの地域が失われ、貫通した)。北部と南部をつなぐのは回廊部分に架けられた歩道橋だけである。当初は28あったゲットーの門は後に15に削減され、通行許可書の数も制限された。 北部ゲットー(大ゲットー)のスタフキ通りの門の外側にウムシュラークプラッツ(集荷場)が存在した。ここには鉄道があり、ゲットーの作業場で加工された完成製品はここから運び出されていった。しかし移送期にはこの集荷場はゲットー住民を死の収容所へ移送するための恐ろしい場所ともなった。 北部ゲットーに刑務所が二つ存在した。パヴィア通りにパヴィアク刑務所、ゲンシャ通りにゲンシュフカ刑務所である。 北部ゲットーのレシュノ通り、プロスタ通り、ノヴォリプキ通りにはドイツ企業の作業場が集中しており、ここで仕事口を見つけることはゲットー内で生きていくうえでは一番安全と見られていた。 ユダヤ人評議会はもともとゲットー南部(小ゲットー)のクジボフスカ通りに存在したが、移送作戦後には北部ゲットーに移った。
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