ケニー・カークランドとは? わかりやすく解説

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ケニー・カークランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/25 17:23 UTC 版)

ケニー・カークランド
Kenny Kirkland
出生名 Kenneth David Kirkland
生誕 (1955-09-28) 1955年9月28日
出身地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ブルックリン
死没 (1998-11-11) 1998年11月11日(43歳没)
担当楽器 ピアノキーボード
活動期間 1973年 - 1998年
レーベル A&MGRP

ケニー・カークランドKenny Kirkland1955年9月28日 - 1998年11月11日[1])は、アメリカ合衆国ピアノキーボード奏者。ニックネームはDoc Tone。スティングブランフォード・マルサリスウィントン・マルサリスらとの共演にて知られている。

略歴

ニューヨーク州ブルックリンのニューポート行政区にて生まれる[1]。初めてピアノの鍵盤に触れたのは6歳の時だった[1]カトリック系の学校を経てマンハッタン音楽学校に進み、そこでクラシックの演奏技術や理論および編曲を学んだ。その後、教鞭を執った時期もあったがプロに転向。1977年にはポーランド人ヴァイオリニストであるマイケル・ウルバニアクのグループへの参加などを皮切りに活動を開始した。その後は、ミロスラフ・ヴィトウスとのギグにも参加し、これはECMレコードから『ファースト・ミーティング』や『ミロスラフ・ヴィトウス・グループ』といったアルバムとして発売された。

その後も著名なアーティストとの共演を多くこなした。ドン・アライアスカーラ・ブレイテレンス・ブランチャードマイケル・ブレッカースタンリー・クラーク、ウルスラ・ドゥジアク(en)、ケヴィン・ユーバンクス(en)チャールズ・ファンブローチコ・フリーマンケニー・ギャレットディジー・ガレスピーエルヴィン・ジョーンズスタンリー・ジョーダンアルトゥーロ・サンドヴァルジョン・スコフィールドトム・スコット、アーニー・ワッツ(en)ジェフ・テイン・ワッツマーク・ホイットフィールドらが、彼とレコーディングで共演したアーティストとして列挙される。ジャズ系以外にも、ベン・E・キング、アンジェラ・ボフィル(en)ユッスー・ンドゥールスティーヴン・スティルスデヴィッド・クロスビーとの共演もこなしている。

1979年から1981年にかけては日野皓正のグループに加わり、日本のジャズ・ミュージシャンとの親交を深めた。のち、ウィントン・マルサリスとの共演やブランフォード・マルサリス・カルテットへの加入が縁となり、ソロ活動を始めたスティングのレコーディングやステージのレギュラーメンバーとなる。

突然の死は、薬物のオーバードースによるとの説もあったが、実際には鬱血性心不全であり、医師からも手術を勧められていたものの、手術嫌いだったためツアーを強行したことが祟ったという。サポートメンバーながら高い評価を得たケニーだったが、彼自身の名を冠したアルバムは『ケニー・カークランド・デビュー!』の1作品だけとなってしまった。

スティングは自身のライブ・アルバム『…オール・ディス・タイム』(2001年)収録曲である「ディエンダ (Dienda)」でケニーをトリビュートしている。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • 『ケニー・カークランド・デビュー!』 - Kenny Kirkland (1991年、GRP Records)

参加アルバム

ウィントン・マルサリス

ブランフォード・マルサリス

その他

脚注

  1. ^ a b c Yanow, Scott. “Kenny Kirkland Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. 2022年7月17日閲覧。

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