グレーデッドドライバー
1960年代からFIAが、F1、Can-Am、インディ500、などのチャンピオン、または優秀な成績を残したドライバーをグレーデッドドライバーとして、世界のトップクラスドライバーであることを承認、公表している。特典はなく、むしろF3などのイベントへの出場を制限している。現在ではF1への参加資格のあるスーパーライセンス発給ドライバーと、ほぼ同一の意味に使われることが多い。
グレーデッド・ドライバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 05:50 UTC 版)
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グレーデッド・ドライバー(英: graded driver)とは、かつて国際自動車連盟(FIA)が、自動車レースにおいて高い成績を収めているレーシングドライバーを認定していた制度。
1968年開始。
概要
FIAが、主にF1世界選手権や世界メーカー選手権(後のスポーツカー世界選手権)などで活躍するトップドライバーを認定する制度として創設した。ただ認定されたドライバーは、F3等への参戦が禁止されたほか、ヨーロッパF2選手権などでもドライバーズポイントの付与対象外とされるなど、実態としてはトップドライバーが下位カテゴリで活動するのに制約を加え、若手ドライバーの活躍の場を確保するために利用されていた[3]。
認定終了の時期は定かではないが、2015年よりFIAはドライバーの対象を大きく広げた「FIA Driver Categorisation」を運営しており、現在は事実上そちらに吸収されている。
条件
1968年の創設当初の認定条件は以下の通り[4]。基本的に下記のいずれか1つ以上に該当したものが「グレーデッド・ドライバー」とされた。
- 過去5年間のF1世界選手権のドライバーズチャンピオン
- 過去2年間に、単一シーズンのF1で2回以上6位以内に入賞した者
- 過去2年間に、単一シーズンの世界メーカー選手権で2回以上3位以内に入賞した者
- 前年度のヨーロッパF2選手権のチャンピオン、ただしシーズン3勝以上を挙げていること
- 過去2年間に、同じ年のF1で6位以内に入賞、かつ世界メーカー選手権で3位以内に入賞した者
後に以下の条件も加えられた。
- 前年のインディ500の優勝者
- 前年のCan-Amシリーズのドライバーズチャンピオン
- 前年の国際F3000選手権のシリーズチャンピオン
また1970年代に入ると、認定資格を「GPグレーデッド・ドライバー」と「LDグレーデッド・ドライバー」に分離し、世界メーカー選手権での該当者は後者に振り分けられるようになった。
脚注
- ^ “GT参戦100戦越えの“グレーデッドドライバー”5名を表彰 | autosport web”. www.as-web.jp. 2021年11月23日閲覧。
- ^ “グレーデッド・ドライバーに松田秀士ら:スーパーGT” (日本語). f1express.cnc.ne.jp. 2021年11月23日閲覧。
- ^ グレーデッドドライバー - Weblio辞書
- ^ Graded Drivers - AUTOSPORT
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