クレアチニン・クリアランス ( creatinine clearance )
クレアチニンクリアランス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 20:53 UTC 版)
クレアチニンクリアランス(英: creatinine clearance、CcrまたはCrClと略される)は、血清中のクレアチニンのクリアランス(腎臓が身体の老廃物を排泄する能力)を計算し、腎機能を推定する検査値である。
原理
クレアチニンは生体物質で、主に筋肉から生成され、腎糸球体で濾過されたあと、尿細管での分泌や再吸収をほとんど受けず、尿へ排泄される。また、血漿タンパク結合の影響を受けないため、クレアチニンクリアランスは糸球体濾過量 (GFR) に近似できる。生体物質なので、検査試薬を静脈内注射(静注)したり体内分布を待つ必要がなく、採血(血液検査)のみでも検査値を出せるため、簡便である。
ただし腎機能障害時において、クレアチニンは尿細管からわずかに分泌されることがあるため、クレアチニンクリアランスが真のGFRよりも高く出ることがある。
公式
血清クレアチニン濃度(Scr, mg/dL)、尿中クレアチニン濃度(Ucr, mg/dL) 、尿量(V, mL/min)を用い、クレアチニンクリアランス(CLcr, mL/min)は次の公式で計算できる。
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