クリモフ編「未完成交響曲『ジーズニ』」
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「交響曲第7番 (チャイコフスキー)」の記事における「クリモフ編「未完成交響曲『ジーズニ』」」の解説
2005年、ロシアのチャイコフスキー記念財団がこの曲の再編曲のプロジェクトを立ち上げ、同財団の委託を受けたロシアの作曲家ピョートル・クリモフが編曲にあたった。ボガティレフ版との大きな違いは、ボガティレフがチャイコフスキー晩年の他の作品で補って4楽章構成の交響曲にしたのに対して、クリモフは「4楽章を意図していた証拠がない」として3楽章構成としたことである。したがってクリモフ版の場合、第1楽章にはピアノ協奏曲第3番を、第2・3楽章には「アンダンテとフィナーレ」をそれぞれ再編集して用いている。日本ではこのクリモフ版が「未完成交響曲『ジーズニ』」と名付けられている。 この版は2005年11月6日に第2楽章の世界初演が、2006年5月7日に全曲の世界初演が行われた。演奏はいずれも西本智実指揮チャイコフスキー記念財団ロシア交響楽団である。さらに、同年5月8日にはヴァシリー・シナイスキー指揮チャイコフスキー記念財団ロシア交響楽団によりモスクワ初演が行われた。
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