キプールの記憶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 06:47 UTC 版)
| キプールの記憶 | |
|---|---|
| כיפור / Kippur | |
| 監督 | アモス・ギタイ | 
| 脚本 | アモス・ギタイ マリー=ジョゼ・サンセルム | 
| 製作 | シュキ・フリードマン ローラン・トルショ | 
| 製作総指揮 | ミシェル・プロペル アモス・ギタイ | 
| 出演者 | リオン・レヴォ トメル・ルソ ウリ・ラン・クラズネル ヨラム・ハタブ | 
| 音楽 | ヤン・ガルバレク | 
| 撮影 | レナート・ベルタ | 
| 編集 | モニカ・コルマン コビ・ネタヌエル | 
| 配給 | アルシネテラン | 
| 公開 |  2000年10月5日  2001年12月22日 | 
| 上映時間 | 118分 | 
| 製作国 |  イスラエル  フランス | 
| 言語 | ヘブライ語 | 
『キプールの記憶』 (キプールのきおく、כיפור / Kippur) は、2000年のイスラエル映画。第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争)で負傷兵救護の任務に就いた兵士たちを描いた戦争映画。VHS・DVD邦題は『キプール 勝者なき戦場』。
概要
キプールとは、ユダヤ教の祭日であるヨム・キプール(贖罪日)のことである。この映画で描かれる第四次中東戦争は、1973年のこの日に始まったため、ヨム・キプール戦争とも呼ばれている。
この映画は、アモス・ギタイ監督の実体験に基づいている。アモス・ギタイは第四次中東戦争の従軍中にも8ミリを回しており、20年近く経ったのち関係者へのインタビューなどもおこなって、これらの映像から1994年にドキュメンタリー映画『戦争の記憶』 Kippur: War Memories を制作した。本作はこれを発展させたフィクション作品である。
2000年5月の第53回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、フランソワ・シャレ賞を受賞した。
イスラエルでは2000年10月5日に公開された。日本では、同年12月の第1回東京フィルメックスのクロージング作品として特別招待された。その後、2001年12月22日にシャンテ・シネで公開された。
ストーリー
1973年10月6日、イスラエル軍予備役のワインローブ(リオン・レヴォ)と友人ルソ(トメル・ルソ)は、エジプトとシリアの連合軍がイスラエルへの攻撃を開始したため非常事態が宣言されたことを知り、隊に出頭するべくゴラン高原を車でひた走る。2人はダマスカスへ進軍する部隊に出逢うが、自分たちの隊を見付けることができず、路肩で仮眠をとる。翌朝、二人はクロイツナー空軍医(ウリ・ラン・クロイツナー)に頼まれ、彼をラマト・ダヴィドの航空基地に送り届ける。そして2人は隊への合流をあきらめ、そのまま軍医とともに、ヘリコプターで戦場に向かい負傷兵を病院へ後送する任務に志願する。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- リオン・レヴォ - ワインローブ(藤原啓治)
- トメル・ルソ - ルソ(松本保典)
- ウリ・ラン・クロイツナー - クロイツナー空軍医(遠藤純一)
- ヨラム・ハタブ - ハタブ(伊藤栄次)
- ガイ・アミル
- ジュリアーノ・メール
- コビ・リヴネ - コビ(小野健一)
- ラン・カウチンスキー
- グリッグ・レヴォ
- ピニ・ミッテルマン
- シャイ・ガニ
- ノアハ・ファラン
- ケレン・ギタイ
参考文献
- とちぎあきら、藤原敏史 編 『アモス・ギタイ : イスラエル/映像/ディアスポラ』 フィルムアート社、2003年5月、ISBN 978-4-8459-0347-4 
    - 本作品の創作ノートが書かれている
 
外部リンク
固有名詞の分類
| 映画作品 | 花のパリ セバスチャン キプールの記憶 漂浪の健児 ファーノース | 
| イスラエルの映画作品 | 迷子の警察音楽隊 戦場でワルツを キプールの記憶 フリー・ゾーン 〜明日が見える場所〜 | 
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