カーマ (短剣)とは? わかりやすく解説

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カーマ (短剣)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/29 14:01 UTC 版)

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カーマ[1]ロシア語Кама英語Qama,Khama)とは、カフカース(コーカサス)地方で用いられた短剣の一種である。

ジョージア(グルジア)・ダガー英語: Georgia(Georgian) Dagger)”、カフカース・ダガーCaucasus(Caucasian) Dagger)”等とも呼称される。“カーマ”とはグルジア語で「短剣」を意味する言葉であり、英語の「ダガー(英語: Dagger)」に相当する短寸の両刃の刀剣類を指す。語源はアブハズ語で「短剣」を意味する“Кам”に由来する。

現在ではロシア語で「両刃の短剣」を意味する“キンジャール”(ロシア語: Кинжал)とほぼ同一の短剣類を指す言葉となっている。

来歴

カフカース地方で伝統的に用いられた他、トルコなどの周辺地域にも伝播した[2]

18世紀から始まったロシア帝国の南下政策によってカフカースが植民地化されるとコサックの装備として取り入れられ、コサックによって広く用いられたことから、ロシアにおいては“短剣(キンジャール)”といえばまずこのカーマが連想されるようになり、「カーマ=キンジャール」の認識が定着した。

そのため、現代においては「コサックの短剣」としての“キンジャール”」と本来の「カフカース地域伝統の短剣」としての“カーマ”」は区分が曖昧になっているが、現在でもカフカースの諸地域では、地域独特の様式を残したものが作られて用いられている。

脚注

  1. ^ 日本語のカタカナ表記ではカマ、もしくは クマ、クァマ/クァーマ 等とも表記される。
  2. ^ これについては、元々は中東地域で用いられていた両刃の短剣がカフカース地域に伝播した後に独自性を帯びたもので、カフカース地域から伝播したのではなく、「伝播した」とされるそれらの地域に元来あったものである、との考察もある

参考文献

関連項目


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