カーボンブレーキローター
高速度からの、高負荷ブレーキ用ローターディスクである。鋳鉄ローターが軟化するような高温度での耐熱性が特徴で、炭素繊維を基材とし、バインダーには耐熱性のメソフェーズピッチ(石油系)を使用する。非常に高コストで、レーシングカー向けと思われてきたが、2000年に、ポルシェ・カレラが量産車として初めて採用した。ローターが雨などで濡れたときに摩擦係数が低下すること、温度の低い低速域での効きが低いことなど、今後の改良が必要な点もあるが、炭素繊維をセラミックスで強化するなど、改良と実用化が進められている。また鉄道車両でも新幹線350km/h計画に沿って開発実験が行われた。
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