カーター・スタイル・フラットピッキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 01:22 UTC 版)
「カーター・ファミリー」の記事における「カーター・スタイル・フラットピッキング」の解説
カーター・ファミリーは、歌うだけではなく、サラのオートハープとメイベルのギターを伴奏に加えた。特にメイベルのギター奏法は革新的であった。カーター・ファミリー以前のアメリカの白人音楽ではギターをリード、あるいは、単独の楽器として用いることは無かったのだが、コード・ストロークでリズムを刻みつつ、低音弦を爪弾いてベース音やメロディを織り込む奏法を編み出し、これは「カーター・スタイル・フラットピッキング」(俗に「カーター・ファミリー・ピッキング」という。単に「カーター・ファミリー」とも)、正式には下段で言及されるように「チャーチリック・ピッキング(チャーチリックという名称は教会でのオルガン奏法に似ている事から名づけられた)」として知られている。 カントリー・ミュージックばかりではなく、スティール・ストリング・ギター(俗にいうアコースティック・ギター)の主要な奏法となっており、ドク・ワトソン(Doc Watson)やクラレンス・ホワイト(Clarence White)、ノーマン・ブレイク(Norman Blake)達によって、このフラットピッキング奏法はより高度なものに仕上げられた。また、ボブ・ディランをはじめ、ほとんどのフォーク系シンガーの伴奏の際にも(特にベース・ランニングの面において)この奏法は用いられる。
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