カルバゾクロムスルホン酸とは? わかりやすく解説

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カルバゾクロムスルホン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:54 UTC 版)

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カルバゾクロムスルホン酸
IUPAC命名法による物質名
識別
CAS番号
52422-26-5
ATCコード B02BX02 (WHO)
PubChem CID: 135705561
KEGG D01525
化学的データ
化学式 C10H11N4NaO5S
分子量 322.27 g·mol−1
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カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム(カルバゾクロムスルホンさんナトリウム、Carbazochrome sodium sulfonate)は、血管収縮薬の一つである[1]アドレノクロムの誘導体にあたる。カルバゾクロムスルホン酸は日本でのみ販売されており[2]:28、米国では、同様の目的で非スルホン酸化体のカルバゾクロムが用いられている。

効能・効果

  • 毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
  • 毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
  • 毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血

作用機序

細血管血管透過性英語版亢進を抑制し、また、血管抵抗性英語版を増強させる[2]:14。また、出血時間を短縮させる。

カルバゾクロムは、アドレノクロムのセミカルバゾンであり、血小板表面のα-アドレナリン受容体と相互作用し、Gqタンパク質と結合してPLC IP3/DAG経路を開始し、細胞内の遊離カルシウム濃度を上昇させ、その後の作用を及ぼす。

化学的特徴

カルバゾクロムスルホン酸の六員環は、核内互変異性により芳香環となる。

参考資料

  1. ^ アドナ錠10mg/アドナ錠30mg/アドナ散10% 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. PMDA. 2021年5月5日閲覧。
  2. ^ a b アドナ錠10mg/アドナ錠30mg/アドナ散10% インタビューフォーム”. PMDA. 2021年5月5日閲覧。



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