カルタゴとの交渉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:15 UTC 版)
ディオニュシオスはシュラクサイを確保したが、危険が去ったわけではなかった。近隣のシケル人は中立を維持していたが、レオンティノイのギリシア人たちは敵対的であり、カルタゴ軍はシュラクサイに接近していた。ヒミルコがシケル人を説得し、レオンティノイのギリシア人がシュラクサイに反旗を翻せば、ディオニュシオスはシュラクサイにおいても混乱に直面した可能性がある。しかしカルタゴ軍は急がず、ゆっくりとしたペースでシュラクサイに近づき、湿地の近くで野営しただけで何もしなかった。ディオニュシオスはカルタゴ軍と戦うために最高司令官に選ばれたのだが、そのカルタゴ軍が戦う意思を見せなかったため、政治的に困難な立場となった。しばらくしてヒミルコは和平を強要する使者を送り、ディオニュシオスはこれを受け入れた。
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