カナビジオール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:25 UTC 版)
カンナビジオールは、CBDとして知られている。医療大麻の主成分のひとつであり、大麻草からおよそ40%のCBDが抽出可能である。CBDには痙攣、不安神経症、炎症、嘔吐などの緩和と癌細胞の成長の抑制に作用する。さらに近年の研究により統合失調症に対する非定型抗精神病薬としての効果があることが示されている。2007年11月に公表された研究報告ではCBDが試験管内で乳癌の悪性癌細胞を減らし、浸襲性を軽減することが明らかになった。これは毒性のない外因性の要因で攻撃的な腫瘍の活性低下に繋がる事を意味する。また、CBDは神経保護作用のある抗酸化物質である。 CBDの神経保護能力はジブチルヒドロキシトルエンと同等(EC50=3.3〜3.7µM)とみられ、精神作用がTHCより弱く、高用量投与が可能と考えられている。その機序は、NMDA受容体やカンナビノイド受容体タイプ1(英語版)に関与していないと考えられている。CBD(30µM以上)は80〜90%の神経保護を達成した。THC(10µM)もCBDと同等(50%)の神経保護作用を示した。
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