カトラ火山との関係性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 09:25 UTC 版)
「エイヤフィヤトラヨークトル」の記事における「カトラ火山との関係性」の解説
この2010年の噴火を除けば、ここ1100年の間にエイヤフィヤトラヨークトルでは3回の噴火が起きている。920年、1612年、そして1821年から1823年にかけての噴火である。この3つの事件はどれもカトラ火山の噴火の直前に発生している。2010年3月20日より、カトラ火山に近いフィムヴェルズハゥルス (Fimmvörðuháls) 峠で噴火が発生しているため、近いうちにカトラ火山も噴火するのではないかとの憶測が飛び交っている。カトラ火山はエイヤフィヤトラヨークトルの火山と比べてもはるかに活発な活火山であり、巨大なマグマ溜まりを有し、強力な噴火を起こしてきたことで知られているが、現在のところ地殻変動や火山性地震などの異常の兆候は確認されていない。しかし、先述したようなエイヤフィヤトラヨークトルの噴火とカトラ火山の噴火の関係性は強く信じられており、カトラ火山噴火の可能性を完全に排除することはできていないのが現状である。 アイスランドの地理学者の中には「カトラ火山で噴火が発生した場合、氷河の氷が融解することにより大洪水が発生する可能性がある」と指摘する者もいる。 オラフル・ラグナル・グリムソン大統領は2010年のテレビ演説で「カトラ火山が爆発したらこれまでの混乱はほんのリハーサルだったと思うでしょう。各国は警戒する必要があります」と述べた。
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