カイロ方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 05:52 UTC 版)
「アラビア語エジプト方言」も参照 カイロのアラビア語には、二次的な音素として強調唇音の[mˤ]と[bˤ] 、および[rˤ]強調された[rˤ] が存在する。カイロ方言ではまた歯間子音を破裂歯音に吸収させている(例:/θalaːθa/ → /talaːta/, 「3」)が、これらが歯擦摩擦音として取り入れられている標準アラビア語からの借用語ではこの限りではない(例:/θaːnawiːja/ → /saːnawiːja/, 「高等学校」)。/dʒ/ を/ɡ/に後退させ、/q/を[ʔ]に非口腔音化させている(これらも、標準アラビア語からの借用語では以前の音を再導入している)。古典アラビア語の二重母音/aj/と/aw/はそれぞれ/eː/、/oː/と発音される。標準アラビア語からの借用語では二重母音が再導入され、/ʃajla/ (「運搬」 f.s.[訳語疑問点])と/ʃeːla/ (「荷物」) 、[ˈɡibnɐ] (「チーズ」) と [ˈɡebnɐ] (「我々のポケット」)のような最小対を構成することもある(最後の2つは[ˈɡebnæ]と発音される)。現代標準アラビア語以外の借用語からの二次的な音素として/ʒ/もある。
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