カイル・ファーンズワースとは？わかりやすく解説

カイル・ファーンズワース
*Kyle Farnsworth*
	2014年5月17日
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カンザス州ウィチタ
生年月日	1976年4月14日（48歳）
身長; 体重	6' 4" ＝約193 cm; 230 lb ＝約104.3 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	1994年ドラフト47巡目でシカゴ・カブスから指名
初出場	1999年4月29日フロリダ・マーリンズ戦
最終出場	2014年6月25日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ミルトン高等学校; エイブラハム・ボールドウィン農業大学; シカゴ・カブス (1999 - 2004); デトロイト・タイガース (2005); アトランタ・ブレーブス (2005); ニューヨーク・ヤンキース (2006 - 2008); デトロイト・タイガース (2008); カンザスシティ・ロイヤルズ (2009 - 2010); アトランタ・ブレーブス (2010); タンパベイ・レイズ (2011 - 2013); ピッツバーグ・パイレーツ (2013); ニューヨーク・メッツ (2014); ヒューストン・アストロズ (2014); プエブラ・パロッツ (2015); レイノサ・ブロンコス (2016);
	この表について

カイル・リン・ファーンズワース（Kyle Lynn Farnsworth, 1976年 4月14日 - ）は、アメリカ合衆国・カンザス州ウィチタ出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

経歴

カブス時代

1994年にドラフト47巡目（全体1290位）でシカゴ・カブスから指名を受け、プロ入り。

1999年4月29日にメジャーデビューを果たした。

2001年には76試合に登板し、4勝6敗2セーブ24ホールド、キャリアハイとなる107奪三振、防御率2.74という好成績を残した。

フロリダ・マーリンズとの2003年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ第6戦で所謂スティーブ・バートマン事件が発生した8回表に先発のマーク・プライアーが3点のリードを失って同点となった（登板時のスコアは3-3、1アウト2・3塁）直後に2番手として登板している。ここから敬遠（満塁策）・逆転の犠牲フライ・敬遠（満塁策）・2者連続のタイムリーツーベースヒットと大乱調で3失点（自責点3）を喫している（降板時のスコアは3-8でこのスコアのままカブスは敗れている）。

タイガース時代

2005年2月9日にデトロイト・タイガースへトレードされる。開幕から主にクローザーのトロイ・パーシバルへ繋ぐセットアッパーとしてプレーしていたが、パーシバルが故障で離脱の際には、失敗なしの6連続セーブをマークするなど抜群の安定感を見せた。

ブレーブス時代

そのタイガースでの活躍ぶりが評価され、同年7月31日に優勝争いをしていたアトランタ・ブレーブスへトレード移籍。移籍後は、それまでクローザーを務めていたダン・コルブとクリス・リーツマに替わり、クローザーを務めることとなった。10月31日にFAとなった。

ヤンキース時代

2005年12月5日にニューヨーク・ヤンキースと契約。

2006年はリーグ5位となる72試合に登板した。その後も中継ぎとして活躍した。

タイガース復帰

2008年 7月30日にイバン・ロドリゲスとの交換トレードでデトロイト・タイガースへ移籍した^[1]。

ロイヤルズ時代

2008年12月13日にカンザスシティ・ロイヤルズと2年925万ドル（3年目はオプション）で契約した^[2]。

ブレーブス復帰

2010年7月31日に、トレードでリック・アンキールと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍。11月2日にFAとなった。

レイズ時代

2011年1月15日、タンパベイ・レイズと1年契約総額325万ドルで契約を結ぶ^[3]。この年は、自身初めて開幕から一年を通してクローザーを務めた。

2012年10月29日にFAとなった。

2013年2月5日にレイズと再契約。8月9日にDFAとなり、翌日放出された。

パイレーツ時代

2013年8月16日、ピッツバーグ・パイレーツと契約。10月31日にFAとなった。

メッツ時代

2014年2月3日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ^[4]が、3月23日に放出された。3月30日に契約内容を変更し、メッツとマイナー契約で再契約した。4月2日にメッツとメジャー契約に合意した^[5]。昇格後は19試合に登板したが、5月15日に40人枠を外れ、AAA級ラスベガス・フィフティワンズへ降格した^[6]。5月16日にFAとなった。

アストロズ時代

2014年5月17日にヒューストン・アストロズと契約したが^[7]、6月26日に解雇となる。

メキシカンリーグ時代

2015年7月2日にメキシカンリーグのプエブラ・パロッツと契約。

2016年4月9日にレイノサ・ブロンコスと契約。この年限りで現役を引退した。

選手としての特徴・人物

2006年 7月22日、7月24日、7月30日の3日間で3イニング（アウト9個）を投げ、アウト9個を全て三振で奪っている。

14歳からテコンドーを習い黒帯を持ち、大会入賞歴もある腕前である。

乱闘に強い選手として知られ、カブス時代の2003年には死球を受け、自身に向かってきたポール・ウィルソンを痛めつけすぎて3日間の出場停止処分を受けたことがある。

2015年からは野球を続ける一方、フロリダ州を拠点とするアメリカンフットボールのセミプロリーグであるフロリダ・フットボール・アライアンス（英語版）でディフェンシブエンドとしてプレーした^[8]。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
1999	CHC	27	21	1	1	5	9	0	0	.357	579	130.0	140	28	52	1	3	70	7	1	80	73	5.05	1.48
2000		46	5	0	0	2	9	1	6	.182	371	77.0	90	14	50	8	4	74	3	0	58	55	6.43	1.82
2001		76	0	0	0	4	6	2	24	.400	339	82.0	65	8	29	2	1	107	2	2	26	25	2.74	1.15
2002		45	0	0	0	4	6	1	6	.400	213	46.2	53	9	24	7	1	46	1	0	47	38	7.33	1.65
2003		77	0	0	0	3	2	0	19	.600	312	76.1	53	6	36	1	0	92	6	0	31	28	3.30	1.17
2004		72	0	0	0	4	5	0	18	.444	298	66.2	67	10	33	1	2	78	1	0	39	35	4.73	1.50
2005	DET	46	0	0	0	1	1	6	15	.500	174	42.2	29	1	20	0	1	55	2	0	12	11	2.32	1.15
2005	ATL	26	0	0	0	0	0	10	4	----	103	27.1	15	4	7	0	2	32	1	1	6	6	1.98	0.80
'05計	ATL	72	0	0	0	1	1	16	19	.500	277	70.0	44	5	27	0	3	87	3	1	18	17	2.19	1.01
2006	NYY	72	0	0	0	3	6	6	19	.333	289	66.0	62	8	28	3	1	75	5	1	34	32	4.36	1.36
2007		64	0	0	0	2	1	0	15	.667	266	60.0	60	9	27	2	2	48	4	2	35	32	4.80	1.45
2008		45	0	0	0	1	2	1	11	.333	185	44.1	43	11	17	3	1	43	1	1	18	18	3.65	1.35
2008	DET	16	0	0	0	1	1	0	3	.500	76	16.0	27	4	5	1	0	18	0	0	14	12	6.75	2.00
'08計	DET	61	0	0	0	2	3	1	14	.400	261	60.1	70	15	22	4	1	61	1	1	32	30	4.48	1.52
2009	KC	41	0	0	0	1	5	0	5	.167	168	37.1	43	3	14	2	1	42	2	1	22	19	4.58	1.53
2010	KC	37	0	0	0	3	0	0	7	1.000	185	44.2	40	2	12	0	4	36	2	0	13	12	2.42	1.16
2010	ATL	23	0	0	0	0	2	0	2	.000	82	20.0	15	2	7	1	0	25	1	0	12	12	5.40	1.10
'10計	ATL	60	0	0	0	3	2	0	9	.600	267	64.2	55	4	19	1	4	61	3	0	25	24	3.34	1.14
2011	TB	63	0	0	0	5	1	25	0	.833	231	57.2	45	5	12	1	3	51	2	0	15	14	2.18	0.99
2012		34	0	0	0	1	6	0	7	.143	120	27.0	22	1	14	2	1	25	2	0	13	12	4.00	1.33
2013		39	0	0	0	2	0	0	2	1.000	129	29.2	37	4	7	0	1	19	0	1	19	19	5.76	1.48
2013	PIT	9	0	0	0	1	1	2	0	.500	33	8.2	6	1	3	0	0	9	0	0	1	1	1.04	1.04
'13計	PIT	48	0	0	0	3	1	2	2	.750	162	38.1	43	5	10	0	1	28	0	1	20	20	4.70	1.38
2014	NYM	19	0	0	0	0	3	3	3	.000	71	17.0	18	2	6	1	0	10	0	0	6	6	3.18	1.41
2014	HOU	16	0	0	0	0	0	0	5	----	57	11.2	14	0	9	1	0	8	1	0	8	8	6.17	1.97
'14計	HOU	35	0	0	0	0	3	3	8	.000	128	28.2	32	2	15	2	0	18	1	0	14	14	4.40	1.64
通算：16年		893	26	1	1	43	66	57	171	.394	4281	988.2	944	132	412	37	28	963	43	10	509	468	4.26	1.37

背番号

44 (1999年 - 2005年途中)
40 (2005年途中 - 同年終了)
48 (2006年 - 2008年)
40 (2009年 - 2010年途中)
43 (2010年途中 - 2013年途中)
25 (2013年途中 - 同年終了)
44 (2014年 - 同年終了)
96 (2015年 - 2016年)

脚注

^ “Yankees fill need, acquire Pudge New York trades reliever Farnsworth for 14-time All-Star”. MLB.com. 2008年8月2日閲覧。
^ “Farnsworth, Royals agree to deal Two-year, $9.25 million contract includes club option for 2011”. mlb.com. 2008年12月14日閲覧。
^ Rays finalize one-year deal with Farnsworth
^ “Mets sign RHP Kyle Farnsworth to a minor league contract”. MLB.com Mets Press Release (2014年2月3日). 2014年2月4日閲覧。
^ Anthony DiComo (2014年4月1日). “Parnell to DL with partial MCL tear in elbow”. MLB.com. 2014年4月3日閲覧。
^ Anthony DiComo (2014年5月15日). “Mets outright veteran reliever Farnsworth”. MLB.com. 2014年5月16日閲覧。
^ “Astros Agree To Terms with RHP Kyle Farnsworth”. MLB.com Astros Press Release (2014年5月17日). 2014年5月18日閲覧。
^ “"Former Cubs reliever Kyle Farnsworth is now a star football player”. www.nbcsports.com (2015年5月7日). 2023年4月22日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Kyle Farnsworth stats MiLB.com （英語）

この項目は、野球選手に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（PJ野球選手/P野球）。

[1] “Yankees fill need, acquire Pudge New York trades reliever Farnsworth for 14-time All-Star”. MLB.com. 2008年8月2日閲覧。

[2] “Farnsworth, Royals agree to deal Two-year, $9.25 million contract includes club option for 2011”. mlb.com. 2008年12月14日閲覧。

[3] Rays finalize one-year deal with Farnsworth

[4] “Mets sign RHP Kyle Farnsworth to a minor league contract”. MLB.com Mets Press Release (2014年2月3日). 2014年2月4日閲覧。

[5] Anthony DiComo (2014年4月1日). “Parnell to DL with partial MCL tear in elbow”. MLB.com. 2014年4月3日閲覧。

[6] Anthony DiComo (2014年5月15日). “Mets outright veteran reliever Farnsworth”. MLB.com. 2014年5月16日閲覧。

[7] “Astros Agree To Terms with RHP Kyle Farnsworth”. MLB.com Astros Press Release (2014年5月17日). 2014年5月18日閲覧。

[8] “"Former Cubs reliever Kyle Farnsworth is now a star football player”. www.nbcsports.com (2015年5月7日). 2023年4月22日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

アメリカ合衆国の野球選手	ノーラン・ライアンターメル・スレッジカイル・ファーンズワースマット・フランコケビン・キャメロン >>人名 >>球技関係者一覧 >>野球の関係者一覧
ニューヨーク・ヤンキースの選手	エド・ヤーナルホアン・アセベドカイル・ファーンズワースアルフレド・アセベステッド・リリー >>人名 >>球技関係者一覧 >>野球の関係者一覧
シカゴ・カブスの選手	柳済国アラミス・ラミレスカイル・ファーンズワースマット・フランコテッド・リリー >>人名 >>球技関係者一覧 >>野球の関係者一覧
アトランタ・ブレーブスの選手	スティーブ・エイベリーアンソニー・レルーカイル・ファーンズワースマット・フランコギャレット・アンダーソン >>固有名詞 >>人名一覧 >>球技関係者一覧 >>野球の関係者一覧
デトロイト・タイガースの選手	エディ・ヨストホアン・アセベドカイル・ファーンズワースポール・バコクリス・ホルト >>人名 >>球技関係者一覧 >>野球の関係者一覧
カンザスシティ・ロイヤルズの選手	アンソニー・レルービリー・バトラーカイル・ファーンズワースポール・バコジョナサン・ナナリー >>人名 >>球技関係者一覧 >>野球の関係者一覧

カイル・ファーンズワースとは？わかりやすく解説