オランゴ島自然保護区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/01 14:31 UTC 版)
「オランゴ環礁」の記事における「オランゴ島自然保護区」の解説
オランゴ島にある珊瑚礁、マングローブ、海草、沖合いのサンゴでは豊かな生態系が作られている。とりわけマングローブの森はセブ州一の広範囲にわたっており、沖合いのサンゴと合わせてさまざまな海洋生物が暮らしている。環礁に囲まれた潟は浅瀬になっていて、モンスーンや強風の被害を防いでいる。 オランゴ環礁はマクタン島の沖合いにあり、世界でも有数の渡り鳥飛来地として知られている。オランゴ環礁には920ヘクタールの自然保護区があり、シベリア、中国北部、日本などからの越冬地となっている。フィリピン国内では最大規模である。ここには97種の鳥がいて、そのうち48種が渡り鳥である。オーストラリアやニュージーランドからの渡り鳥はオランゴ環礁を産卵地にしている。よく見られるのはカラシラサギ、シベリアオオハシシギ、ホウロクシギ、チドリ、シギ、オグロシギ、コオバシギである。 1992年5月14日、当時大統領だったコラソン・アキノは大統領声明903号で、オランゴ環礁の1,020ヘクタールを保護区域に指定した 。1994年7月1日にはラムサール条約登録地域となった。これはフィリピンの水鳥生息地としては初である。
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