オマハGP20
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/29 17:38 UTC 版)
「EMD GP20形ディーゼル機関車」の記事における「オマハGP20」の解説
GM-EMDは、567型エンジンにターボチャージャーを装備することに慎重であった。1955年9月、ユニオン・パシフィック鉄道(UP)は、同型エンジンを搭載するGP9の19両に対して独自にターボチャージャーを装着してテストをしたところ、出力が1,750馬力から2,000馬力に向上し、567型エンジンにもターボチャージャーを装着できる可能性が証明された。このターボチャージャーを試験装着した機関車を、オマハ (Omaha) GP20という。 9両はAiReseach社の、10両はElliott社のものを使用した。前者はその長方形の排気口が屋根上の運転室よりのラジエターファンのそばにあり、後者は排気口が車体側面のエアフィルターのそばにある。19両中15両はターボチャージャーを撤去の上GP9に復元、残る4両は新たなターボチャージャーつきエンジンに取り替えられた。 このことから、GM-EMDは独自に567型エンジン用ターボチャージャーを開発し、装着したエンジンを567D2型とした。GP20の量産を開始する前、このエンジンを積んだGP9を1959年3月から6月にかけてUPに9両納入した。 そのほかにも、GP9を改装したオマハGP20が1959年6月から1965年10月までに47両製造されている。
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