オフサイドに関する戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 14:56 UTC 版)
「オフサイド (サッカー)」の記事における「オフサイドに関する戦術」の解説
大きなフィールドをフィールドプレイヤー10人でプレーするフットボールにおいて、オフサイド・ルールは「相手がプレーするエリアを制限する」という基本的な戦術面において不可欠で本質的なルールである。高くオフサイド・ラインを上げることで相手チームに対してスペースを狭め、ボールを失った際に素早く数的優位を作ってプレッシャーを掛けることが可能になるため、攻撃的なプレッシング・フットボールはオフサイド・ルールが前提となっている。 守備側から、攻撃側に対して「オフサイドポジションにいる選手に対しパスすることができない」というルール上の制約を利用した戦術をとる場合がある。その代表的なものがオフサイド・トラップである。これは、守備陣で連携してオフサイドラインを押し上げ(守備側選手が合図を元に相手ゴール方向へ上がる)、意図的にオフサイドポジションに攻撃側選手が取り残された状況を作り出す戦術(残された攻撃側選手にパスが出された瞬間にオフサイド)である。 一方で攻撃側もオフサイドラインを見極め、取り残されそうになった攻撃側選手は素早く戻り、別の攻撃側選手がオンサイド(オフサイドにならない)位置から走り込みパスを受ける、攻撃側は守備側ラインの裏側へと出して通すことに成功すれば(オフサイドラインを破る)、大きな得点のチャンスとなる。このようなパスはスルーパスと呼ばれる。
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