オスカー・ライザーの相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:37 UTC 版)
「トーマの心臓」の記事における「オスカー・ライザーの相違点」の解説
オスカー・ライザーは『トーマの心臓』と『11月のギムナジウム』に同姓同名で登場し、描かれている人物の絵も似てはいるが、キャラクター設定や環境設定には違いがある。 『トーマ』のオスカーは度量が広く思いやりがありいわゆる兄貴肌で、判断力・統率力に優れ、学業においてはサボりさえしなければユリスモール・バイハンと競い合えるほど優秀なようだ。これに対して『11月』のオスカーは勝気で自信過剰、やや不良じみたところがある。学業において本気を出せば優秀なところは『トーマ』と共通している。 エーリクに対する態度が『トーマ』ではめんどう見がよく思いやりにあふれているのに対し、『11月』ではからかいの対象にしている。ただし、本気でいじめたり敵対しているのではなくあくまで面白半分であることが、エーリクに母親の浮気相手のことを尋ねて殴られたときの様子でわかる。 家庭面では、『トーマ』のオスカーは母親が死に父親が行方不明なため帰る家がなく、その代わりに校長のミュラーが実の父親というやや特殊な設定であるのに対し、『11月』のオスカーは、エーリクが週末に家に帰らないことを不自然に感じたことから、本人は週末には家に帰る普通の家庭育ちであることが想像される。 なお、『精霊狩り』シリーズの第3作目の「みんなでお茶を」(『別冊少女コミック』1974年4月号)に、ティペント・ナンセンス博士の助手A役で登場しているのは『トーマの心臓』の方のオスカーである。
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