エルゾーグらによる初登頂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:49 UTC 版)
「アンナプルナ」の記事における「エルゾーグらによる初登頂」の解説
エルゾーグ率いるフランス隊のアンナプルナ登頂に際して、いくつかの特徴が見られる。テントやその他の装備に軽量でコンパクトな化学繊維製品が採用され、「ナイロン部隊」と呼ばれたこと、70度もの氷壁を登るというアルプス的登山が行われたこと、時間の関係で最後はラッシュ・タクティクスをとったことである。出発時は目標の山をアンナプルナにするかダウラギリにするかも決まっておらず、その限られた時間で登路を見出し、登頂に成功し、生還できたことは僥倖であった。登頂したモーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナル(フランス語版)の足指20本、手指10本が凍傷で失われたことを考えると、内容的には失敗に近いものともいえるこの遠征に学んだフランス山岳界は、以後の高所登山のあり方を見なおすことになる。その成果が、5年後のマカルー登頂だった。
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