エオスフォライトとは? わかりやすく解説

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エオスフォライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 04:17 UTC 版)

エオスフォライト
分類 リン酸塩鉱物
シュツルンツ分類 8.DD.20
化学式 MnAl(PO4)(OH)2·H2O
結晶系 直方晶系
対称 Cmca
単位格子 a = 10.455(1), b = 13.501(2)
c = 6.928(1) [Å]; β = 90°; Z = 8
晶癖 放射状のスプレー・球や、巨大な双晶状の擬直方晶系のとき分光する
双晶 {100}と{001}のときに観測されるかも
へき開 {100}の時、乏しい
断口 亜貝殻状で不均等
モース硬度 5
光沢 硝子体、樹脂性
通常は淡い茶色、黄金色、ミディアムブラウンから焦げ茶色、時にはピンクやローズ・レッド
条痕
透明度 透明から半透明
比重 3.06 – 3.08
光学性 双軸 (-)
屈折率 nα = 1.628 - 1.639 nβ = 1.648 - 1.664 nγ = 1.657 - 1.671
複屈折 δ = 0.029 - 0.032
多色性 透明: X = 黄色; Y = ピンク; Z = 淡いピンク色から無色に
光軸角 2V 測定角度: 50°
変質 酸化すると茶色か黒色になる
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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エオスフォライト英語: Eosphorite)は、マンガンアルミニウムからなる褐色(偶にピンク色)のマンガン含水燐酸塩鉱物曙光石エオスフォル石などと別名がある。化学式はMnAl(PO4)(OH)2·H2Oで、宝石として使用されている[4][5]。エオスフォライトは単斜晶系の結晶で、細い角柱状の結晶を形成し、しばしば放射状や球状のクラスターを形成する。結晶は、しばしば双晶で擬斜方晶を示す。1878年アメリカ合衆国コネチカット州フェアフィールド郡ブランチビル・マイカ鉱山で産出されたものが初めて記載され、その色がピンク色を呈していたことから、ギリシャ語で「夜明けをもたらす」という意味を持つέωσφοροςを由来にする名前を持っている[2]。世界各地のリン酸塩に富む花崗岩ペグマタイトの二次鉱物として、ロードクロサイト、リチオフィライト、トリフィライト、トリプロイダイト、ディッキンソン石、アルバイト、コーカイト、アパタイトベリロナイト、ヒドロキシルヘルデライト、トルマリンなどと一緒に産出している。ブラジルミナス・ジェライス州のタカラールでは、エゾウコギローズクォーツの魅力的な組み合わせが見られる[6]

脚注

  1. ^ Eosphorite (英語), WebMineral.com, 2011年1月30日閲覧
  2. ^ a b Eosphorite (英語), MinDat.org, 2011年1月30日閲覧
  3. ^ Handbook of Mineralogy
  4. ^ Fleischer, Michael & Mandarino, Joseph, "Glossary of Mineral Species", The Mineralogical Record, 1991
  5. ^ Gemstones By Michael O'Donoghue p.192
  6. ^ http://www.galleries.com/Eosphorite

関連項目

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