エア・インディア855便墜落事故とは? わかりやすく解説

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エア・インディア855便墜落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 06:21 UTC 版)

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エア・インディア 855便
Air India Flight 855
事故機のVT-EBD(1976年1月1日
出来事の概要
日付 1978年1月1日
概要 人工水平機の故障による不用意な操作
現場 インドボンベイ
乗客数 190
乗員数 23
負傷者数 0
死者数 213(全員)
生存者数 0
機種 ボーイング747-237B
運用者 エア・インディア(AIC)
機体記号 VT-EBD
出発地 ムンバイ国際空港
目的地 ドバイ国際空港
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エア・インディア855便墜落事故(エア・インディア855びんついらくじこ)とは、1978年1月1日に発生した航空事故である。

事故の概要

1978年1月1日、インドボンベイ(現在はムンバイ)からアラブ首長国連邦ドバイに向けて離陸したエア・インディアボーイング747-237B(機体記号VT-EBD, 1971年製造)はエア・インディアが受領した1号機であり「アショーカ王(Emperor Ashoka)」と命名されていた。

ボンベイの海岸近くにあるサンタクルズ国際空港から離陸後、沿岸からわずか3キロメートルのアラビア海に機首から突っ込む状態で墜落し、爆発した。これにより乗員23人、乗客190人の合わせて213人全員が犠牲になった。墜落地点の水深は10メートルもなかったため、残骸が墓標のように突き刺さっていたという。

事故原因

インドの事故調査委員会は、旅客機が左旋回して水平飛行に戻ったにもかかわらず、メインの姿勢指示器が故障により右に傾いていたため、それを見て誤った判断をした機長が、回復操作が不可能になるまで不適切な操作を続けたのが墜落の原因であるとした。この際、機長は予備の姿勢制御器を参照することもなく、また、副操縦士と航空機関士も航空機の姿勢について機長に適切な助言をあたえなかった[1]

この事故の裁判において、事故責任を追及されたボーイング社と姿勢制御器を製造したメーカーは、事故機の機長が糖尿病の服薬と飲酒の影響で方向感覚を失っていたと反論した。1985年アメリカ連邦裁判所はボーイング社らに過失は認められないとして無罪を言い渡した[2]

出典

  1. ^ デイビッド・ゲロー『航空事故』、イカロス出版、143頁
  2. ^ デイビッド・ゲロー『航空事故』、イカロス出版、144頁

関連項目


エア・インディア855便墜落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 01:38 UTC 版)

ボーイング747型機の機体損失事故」の記事における「エア・インディア855便墜落事故」の解説

1978年1月1日離陸直後エア・インディア855便がボンベイ沖に墜落し乗員乗客213全員死亡した原因故障していた姿勢指示器見て誤った判断をした機長過度な操作続けためだった。(B747-237B, VT-EBD)

※この「エア・インディア855便墜落事故」の解説は、「ボーイング747型機の機体損失事故」の解説の一部です。
「エア・インディア855便墜落事故」を含む「ボーイング747型機の機体損失事故」の記事については、「ボーイング747型機の機体損失事故」の概要を参照ください。

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