ウーァ・クロスティッツァーとは? わかりやすく解説

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ウーァ・クロスティッツァー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/16 06:41 UTC 版)

クロスティッツァー・ビール醸造株式会社
Krostitzer Brauerei GmbH
種類 株式会社
本社所在地 ドイツ
クロスティッツドイツ語版
業種 ビール醸造
外部リンク 公式サイト
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クロスティッツにあるビール醸造所の建物(2009年)

ウーァ・クロスティッツァー: Ur-Krostitzer)は、ライプツィヒクロスティッツドイツ語版ビール

このビールのラベルは、三十年戦争時の1632年ライプツィヒ進軍中にクロスティッツドイツ語版を通過したスウェーデングスタフ2世アドルフの肖像である。言い伝えによると、アドルフは、ここで醸造家にビールを持ってこさせたが、素晴らしいビールだと褒め、お礼に、そのビール・マイスターに金の指輪を贈呈したという。[1]

歴史

醸造権は1534年ゲオルク公爵がクロスティッツ騎士領のハンス・ヴァールに与えたものである。1738年琥珀ビールドイツ語版の販売が行われ、1803年にはさらに強ビールと弱ビールが醸造された。1867年から1876年まで醸造所とMälzereiドイツ語版が新たに建てられ、1894年から1899年にかけて設備のさらなる近代化が進んだ。

ビールの売れ行きは、連続的に向上しており、1899年には約900万リットルに達し、その当時200人の従業員が働いていた。ライプツィヒでは、「クロスティッツァー・ラガービール」、「ドゥンケル」ビール、「ボヘミア風」ビール、季節に応じて「ボック」ビールや「メルツェンビール」などを扱う84件のレストランと110件のビール屋があった。

1904年に初めて「ウーァ・クロスティッツァー」の名称が用いられた。

東ドイツ時代には国有化されていたが、1990年にクロスティッツァー醸造所はフランクフルト・アム・マインにある合資会社ラーデベルガー・グループドイツ語版の一部になり、それ以来、多くの設備の新築・改築・近代化が行われた。

今日では、クロスティッツァーに古くから伝わるビールマニュアルに従って、黒ビールと、繊細でドライなピルスナーを製造している。

現在では112人の従業員が働いており、3,740万リットルのビールを生産し、約2,600件の飲食店に配達している。

醸造所名の変遷

  • 1878: „Bierbrauerei Klein-Crostitz F. Oberlaender OHG“
  • 1907: „Bierbrauerei Kleincrostitz F. Oberländer A. G.“
  • 1937: „Brauerei Krostitz AG“
  • 1949: „VEB Brauerei Krostitz“
  • 1990: „Krostitzer Brauerei GmbH“

ビール銘柄

  • ウーァ・クロスティッツァー・ファインドライ・ピルスナー(: Ur-Krostitzer Feinherbes Pilsner ):下面発酵
  • ウーァ・クロスティッツァー・シュヴァルツ(: Ur-Krostitzer Schwarzes):下面発酵
  • スウェーデン種ピルスナー(: Schwedenquell Pils):下面発酵

脚注

  1. ^ ティム・ハンプソン『世界のビール図鑑』ネコ・パブリッシング 2010年P134

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