ウィニペグ湖とは? わかりやすく解説

ウィニペグ‐こ【ウィニペグ湖】


ウィニペグ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 01:26 UTC 版)

ウィニペグ湖
Lake Winnipeg
所在地 カナダ
面積 23750 km2
周囲長 1750 km
最大水深 36 m
平均水深 12 m
貯水量 284 km3
水面の標高 217 m
淡水・汽水 淡水湖
透明度 0.4-2 m
プロジェクト 地形
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ウィニペグ湖(ウィニペグこ、英語:Lake Winnipeg)はカナダマニトバ州にある。マニトバ州の州都ウィニペグの北約55kmに位置する。面積は24,387km2で、カナダで6番目、世界で12番目[注 1][3]に大きな淡水湖であり、南北の長さ416 km[4]。比較的浅く、最大深度は36mである[3]。湖岸沿いにはファースト・ネーションメティを含む約23,000人が居住している[5]。名前の由来はクリー語で"muddy waters"を意味する単語である[4]

この湖の流域面積はおよそ984,200km²で、アルバータ州サスカチュワン州マニトバ州の大部分、オンタリオ州ミネソタ州ノースダコタ州の北西部を含む。

流入する川には

等があり、特に上3つの川はウィニペグ湖への流入の60%以上を占めている[5]

流出する川はウィニペグ湖から北東へ流れ出し、ハドソン湾へ注ぐネルソン川のみである。[4][5]

巨大な氷河湖アガシー湖の名残である[4][5]

水質

ここ数十年でウィニペグ湖の富栄養化は進行している。南部は北部よりも窒素リンの濃度が高く、特にレッド川はウィニペグ湖への総流入量の17%を占めるに過ぎないにもかかわらず、リンの70%、窒素の34%の流入元となっている[6]

2006年9月には、カナダ4州、アメリカ4州から排水が流入しているために湖面のほぼすべてがアオコに覆われた[1]。また、2010年にも富栄養化による藻類の大発生が起き、カナダ政府とマニトバ州政府はウィニペグ湖の浄化協力覚書を締結した[7]。2016年の調査でもレッド川の流入地付近点で高いレベルのリン窒素が検出されている[注 2][8]

カナダの環境・気候変動省は2017年の淡水保護に割り当てられた予算7050万ドルのうち、ウィニペグ湖の淡水資源回復・改良のため、2570万ドルを割り当てている[1]

脚注

注釈

  1. ^ 出典によっては10番目[1]、11番目[2]とするものもあるが、本稿では理科年表の記述や湖沼の一覧 (面積順)との整合性を鑑み、12番目とした。
  2. ^ リンや窒素は富栄養化の原因物質。

出典

  1. ^ a b c カナダ環境・気候変動省、ウィニペグ湖の回復に2570万ドル拠出 環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア”. 2020年7月26日閲覧。
  2. ^ Lake Winnipeg Basin Program Overview”. カナダ政府. 2020年7月26日閲覧。
  3. ^ a b 理科年表 第86冊(平成25年、2013年) 地26(602)
  4. ^ a b c d Lake Winnipeg lake, Manitoba, Canada Britannica”. ENCYCLOPAEDIA BRITANNICA. 2020年7月26日閲覧。
  5. ^ a b c d Agriculture and Resource Development Province of Manitoba”. マニトバ州. 2021年1月10日閲覧。
  6. ^ lake winnipeg nnutrients status report” (PDF) (2020年7月22日). 2021年1月10日閲覧。
  7. ^ カナダ政府とマニトバ州政府、ウィニペグ湖の浄化協力覚書を締結 環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア”. 2020年7月26日閲覧。
  8. ^ Nutrients in Lake Winnipeg”. カナダ政府. 2020年7月26日閲覧。

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