イーゴリ・アンドレエフ
(イゴール・アンドレエフ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/10 15:30 UTC 版)
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     イーゴリ・アンドレエフ
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| 基本情報 | ||||
| ラテン文字名 | Igor Andreev | |||
| フルネーム | Igor Valerievich Andreev | |||
| 国籍 |  ロシア | |||
| 出身地 | 同・モスクワ | |||
| 生年月日 | 1983年7月14日(32歳) | |||
| 身長 | 182cm | |||
| 体重 | 80kg | |||
| 利き手 | 右 | |||
| バックハンド | 両手打ち | |||
| ツアー経歴 | ||||
| デビュー年 | 2002年 | |||
| 引退年 | 2013年 | |||
| ツアー通算 | 4勝 | |||
| シングルス | 3勝 | |||
| ダブルス | 1勝 | |||
| 生涯通算成績 | 296勝314敗 | |||
| シングルス | 237勝231敗 | |||
| ダブルス | 59勝83敗 | |||
| 生涯獲得賞金 | $4,510,376 | |||
| 4大大会最高成績・シングルス | ||||
| 全豪 | 3回戦(2006・08・09) | |||
| 全仏 | ベスト8(2007) | |||
| 全英 | 4回戦(2009) | |||
| 全米 | 4回戦(2008) | |||
| 4大大会最高成績・ダブルス | ||||
| 全豪 | 2回戦(2004・05・10) | |||
| 全仏 | 3回戦(2005) | |||
| 全英 | 2回戦(2009) | |||
| 全米 | 2回戦(2004・05・08) | |||
| キャリア自己最高ランキング | ||||
| シングルス | 18位(2008年11月3日) | |||
| ダブルス | 59位(2005年7月18日) | |||
イーゴリ・ヴァレリエヴィッチ・アンドレエフ(Igor Valerievich Andreev, ロシア語: Игорь Валерьевич Андреев, 1983年7月14日 - )は、ロシア・モスクワ出身の男子プロテニス選手。ATPツアーでシングルス3勝、ダブルス1勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス18位、ダブルス59位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。赤土のクレーコートを得意にしたベースライン・プレーヤーである。
来歴
アンドレエフは7歳の時から、モスクワ市内にある「スパルタクラブ」でテニスを始めた。この名門クラブは、かつての女子の名選手だったオルガ・モロゾワがテニス・コーチの夫とともに設立したものである。15歳の時、練習拠点をスペインのバレンシアに移した。2002年にプロ入り。2004年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップロシア代表選手に選ばれ、同年のアテネ五輪にも出場した。オリンピックでは、シングルスはチリ代表のニコラス・マスーとの3回戦まで勝ち進んだが、ニコライ・ダビデンコと組んだダブルスは2回戦でイスラエル代表のジョナサン・エルリック&アンディ・ラム組に敗れた。オリンピックの後、アンドレエフとダビデンコはモスクワの「クレムリン・カップ」ダブルスで、マヘシュ・ブパシ&ヨナス・ビョルクマン組を 3-6, 6-3, 6-4 で破って優勝した。
イーゴリ・アンドレエフは2005年4月、スペイン・バレンシア大会の決勝でダビド・フェレールを破り、男子ツアーのシングルスで初優勝を飾った。この年は男子ツアーでシングルス年間3勝を挙げ、2006年4月3日付で世界ランキングの自己最高位「24位」をマークした。しかし、2006年4月28日にアンドレエフは左膝軟骨損傷修復のための手術を受け、半年間の戦線離脱を余儀なくされた。その間に世界ランキングも降下し、2007年全仏オープンを迎えた時は「125位」まで落ちていた。この大会で、アンドレエフは4大大会男子シングルスで初めての好成績を出した。1回戦で第3シードのアンディ・ロディックを 3-6, 6-4, 6-3, 6-4 で破って波に乗り、4回戦でキプロスのマルコス・バグダティスを破った。初めての準々決勝では、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に 3-6, 3-6, 3-6 のストレートで敗れた。(この大会では、アメリカの男子選手9名がすべて1回戦敗退に終わったが、これはテニス4大大会史上40年ぶりの珍事と言われた。)
2008年、アンドレエフは全米オープンで初めての4回戦に進出した。第2シードのロジャー・フェデラーとは最終第5セットまで戦ったが、結局 7-6, 6-7, 3-6, 6-3, 3-6 で及ばなかった。2009年はウィンブルドンで初の4回戦進出があり、トミー・ハース(ドイツ)に 6-7, 4-6, 4-6 のストレートで敗れた。
アンドレエフは2013年ウィンブルドン選手権1回戦でルカシュ・クボットに敗れた試合を最後に現役を引退した。
ATPツアー決勝進出結果
シングルス: 9回 (3勝6敗)
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| 結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| 準湯勝 | 1. | 2004年7月12日 |  グシュタード | クレー |  ロジャー・フェデラー | 2–6, 3–6, 7–5, 3–6 | 
| 準優勝 | 2. | 2004年9月19日 |  ブカレスト | クレー |  ホセ・アカスソ | 3–6, 0–6 | 
| 優勝 | 1. | 2005年4月4日 |  バレンシア | クレー |  ダビド・フェレール | 6–3, 5–7, 6–3 | 
| 優勝 | 2. | 2005年9月26日 |  パレルモ | クレー |  フィリッポ・ボランドリ | 0–6, 6–1, 6–3 | 
| 準優勝 | 3. | 2005年9月18日 |  ブカレスト | クレー |  フローラン・セラ | 4–6, 3–6 | 
| 優勝 | 3. | 2005年10月10日 |  モスクワ | カーペット (室内) |  ニコラス・キーファー | 5–7, 7–6, 6–2 | 
| 準優勝 | 4. | 2006年1月16日 |  シドニー | ハード |  ジェームズ・ブレーク | 2–6, 6–3, 6–7(3) | 
| 準優勝 | 5. | 2008年7月13日 |  グシュタード | クレー |  ビクトル・ハネスク | 3–6, 4–6 | 
| 準優勝 | 6. | 2008年7月20日 |  ウマグ | クレー |  フェルナンド・ベルダスコ | 6–3, 4–6, 6–7(4) | 
ダブルス: 2回 (1勝1敗)
| 結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 優勝 | 1. | 2004年10月18日 |  モスクワ | カーペット (室内) |  ニコライ・ダビデンコ |  マヘシュ・ブパシ  ヨナス・ビョルクマン | 3–6, 6–3, 6–4 | 
| 準優勝 | 1. | 2005年10月17日 |  モスクワ | カーペット (室内) |  ニコライ・ダビデンコ |  マックス・ミルヌイ  ミハイル・ユージニー | 1–6, 1–6 | 
4大大会シングルス成績
- 略語の説明
| W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | WG | Z# | PO | SF-B | S | G | NMS | NH | 
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
 WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.
| 大会 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 通算成績 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全豪オープン | A | 1R | 2R | 3R | 1R | 3R | 3R | 1R | 2R | LQ | A | 8–8 | 
| 全仏オープン | LQ | 4R | 3R | A | QF | 2R | 3R | A | 2R | 1R | LQ | 13–7 | 
| ウィンブルドン | A | 2R | 3R | A | 1R | 2R | 4R | 1R | 2R | 2R | 1R | 9–9 | 
| 全米オープン | A | 1R | 2R | A | 2R | 4R | 1R | 2R | 2R | 1R | A | 7–8 | 
外部リンク
- イーゴリ・アンドレエフ - ATPツアーのプロフィール (英語)(スペイン語)(中国語)
- イーゴリ・アンドレエフ - デビスカップのプロフィール (英語)(スペイン語)
- イーゴリ・アンドレエフ - 国際テニス連盟のプロフィール (英語)
- イーゴリ・アンドレエフのページへのリンク

 
                             
                    




