アーナンダ経
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パーリ仏典無記相応のアーナンダ経では、釈迦はヴァッチャゴッタ姓の遊行者の以下の問いかけに対し、どちらにも黙して答えなかったと記されている。 我(attā)はあるか? 我はないのか? この問いに答えなかった理由は、あると答えれば常住論者(sassatavādā)に同ずることになり、ないと答えれば断滅論者(ucchedavādā)に同ずることになるからと説いている。
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アーナンダ経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 03:32 UTC 版)
第10経:アーナンダ経。 あるとき釈迦は、ヴァッチャゴッタ姓の遊行者に「我(attā)はあるか?」と聞かれ、また「我はないのか?」と問われたが、どちらにも釈迦は回答しなかった(無記)。このやり取りを見ていたアーナンダに、なぜ回答しなかったかを問われ、釈迦は答えた。 Ahañca ānanda vacchagottassa paribbājakassa atthattāti puṭṭho samāno atthattāti vyākareyyaṃ, ye te ānanda samaṇabrāhmaṇā sassatavādā, tesametaṃ laddhi abhavissa. Ahañca ānanda vacchagottassa paribbājakassa natthattāti puṭṭho samāno natthattāti vyākareyyaṃ. Ye te ānanda samaṇabrāhmaṇā ucchedavādā, tesametaṃ laddhi abhavissa. アーナンダよ、もし私がヴァッチャゴッタ遊行者に「我は存在するか」と問われ、「我は存在する」と答えたならば、アーナンダよ、それは常住論者(sassatavādā)を説く沙門バラモンと同ずることになるだろう。アーナンダよ、もし私がヴァッチャゴッタ遊行者に「我は存在しないのか」と問われ、「我は存在しない」と答えたならば、アーナンダよ、それは断滅論者(ucchedavādāa)を説く沙門バラモンと同ずることになるだろう。 —パーリ仏典, 無記相応, Sri Lanka Tripitaka Project
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