アリストロキア・サルバドレンシス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 07:12 UTC 版)
アリストロキア・サルバドレンシス | ||||||||||||||||||||||||
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アリストロキア・サルバドレンシスの花
(東京都調布市 神代植物公園、Wikimedia Commonsより) |
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Aristolochia salvadorensis Standl. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
アリストロキア・サルバドレンシス |
アリストロキア・サルバドレンシス(学名:Aristolochia salvadorensis)[1]はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の常緑低木。花の形が、映画「スター・ウォーズ」に登場する「ダース・ベイダー」のマスク(仮面)に似るとされる[2][3]。
種小名は原産地の一つエルサルバドルに因む。
特徴
樹高3–5 m。古い茎は木質化してコルク質を発達させ、樹皮は縦芳香に溝が走る。葉は楕円状で葉先は尖り、全縁で縁辺は波打つ。葉柄は短く、互生する。花は幹生花で、株元近くから細長く伸びる花茎の先に花をつける。花弁のように見える萼は径4 cmほどで左右相称。萼筒中心付近に2つの白い穴があり、昆虫を誘引するための目印と考えられている。この穴から花の基部へ昆虫が入り受粉する。萼の下側は浅く3裂するが、先端はあまり伸びない。1つの花の寿命は1週間ほどだが、次々に開花する。種子にはアリが好むエライオソームがあり、アリによって種子が拡散される[4]。
分布と生育環境、利用
エルサルバドル、グアテマラ原産[1]。熱帯雨林に生育する[4]。
日本国内各地の植物園において温室内で栽培され、特異な花の形状が話題にされる。
ギャラリー
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アリストロキア・サルバドレンシス
(2025年3月 東京都調布市 神代植物公園)
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互生する葉
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地際に咲く花
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花と蕾
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本種(左)および同属のアリストロキア・トリカウダタ(右)の植栽
脚注
- ^ a b “Aristolochia salvadorensis Standl.” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2025年5月18日閲覧。
- ^ “「ダース・ベイダー」に似た花、京都で咲く”. ハフポスト (2013年12月18日). 2025年5月18日閲覧。
- ^ “「ダース・ベイダー」ソックリな花、「白い目」でにらむ?…天敵はナメクジ”. 読売新聞オンライン (2020年7月26日). 2025年5月18日閲覧。
- ^ a b (日本インドア・グリーン協会 2020, p. 36)
参考文献
- 日本インドア・グリーン協会「アリストロキア・サルバドレンシス」『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。ISBN 9784416918852。
外部リンク
- アリストロキア・サルヴァドレンシス(ウマノスズクサ科) 植物データベース 高知県立牧野植物園
- アリストロキア サルバドレンシス 酢飯屋ブログ 2021年12月
- アリストロキア・サルバドレンシス かぎけん花図鑑
- アリストロキア・サルバドレンシス 季節の花300
- アリストロキア・サルヴァドレンシス GKZ植物事典
- アリストロキア属[前編] 東アジア植物記 サカタのタネ園芸通信
- Aristolochia salvadorensis Cambridge University Botanic Garden
- アリストロキア・サルバドレンシスのページへのリンク