アリストロク酸
分子式: | C17H11NO7 |
その他の名称: | アリストロク酸A、アリストロク酸I、Aristolochic acid A、Aristolochic acid I、NSC-50413、TR-1736、8-Methoxy-6-nitrophenanthro[3,4-d]-1,3-dioxole-5-carboxylic acid、Aristolochic acid、アリストロク酸、アストロキン酸、アリストロキア酸、アリストロキン酸I、8-Methoxy-10-nitro-3,4-(epoxymethanoxy)phenanthrene-1-carboxylic acid、アリストロキン酸、6-Nitro-8-methoxyphenanthro[3,4-d]-1,3-dioxole-5-carboxylic acid |
体系名: | 3,4-メチレンジオキシ-8-メトキシ-10-ニトロフェナントレン-1-カルボン酸、8-メトキシ-6-ニトロフェナントロ[3,4-d]-1,3-ジオキソール-5-カルボン酸、8-メトキシ-10-ニトロ-3,4-(エポキシメタノキシ)フェナントレン-1-カルボン酸、6-ニトロ-8-メトキシフェナントロ[3,4-d]-1,3-ジオキソール-5-カルボン酸 |
アリストロキア酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 14:52 UTC 版)
アリストロキア酸 I | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 313-67-7 |
特性 | |
化学式 | C17H11NO7 |
モル質量 | 341.27684 g/mol |
融点 | 260 - 265℃ |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アリストロキア酸 (Aristolochic acid) は、ウマノスズクサ属 Aristolochia およびカンアオイ属 Asarum の植物など[1]に含まれる、フェナントレン骨格を持つ芳香族カルボン酸。
アリストロキア酸 I (8-methoxy-6-nitro-phenanthro-(3,4-d)-1,3-dioxolo-5-carboxylic acid) と、アリストロキア酸 II (6-nitro-phenanthro-(3,4-d)-1,3-dioxolo-5-carboxylic acid) の 2 種類 が知られている。II 体は I 体のメトキシ基を水素原子に置換した構造をもつ。
毒性
アリストロキア酸には腎毒性があることが確認されている。また、国際がん研究機関は Group 2A (ヒトに対しておそらく発がん性がある)に分類している。また、バルカン腎症の原因物質である[2]。
ウマノスズクサ属の植物は生薬として用いられたり、あるいは他の生薬や作物に混入したり、別の漢方薬と混同され販売されたと推測される事例がみられ、含有されるアリストロキア酸に由来する腎機能障害が報告されている[3]。
脚注
- ^ FDA/CFSAN: Attachments to FDA Concerned About Botanical Products, Including Dietary Supplements, Containing Aristolochic Acid
- ^ バルカン腎症の原因物質としてのアリストロキア酸およびオクラトキシンA日本環境変異原学会大会プログラム・要旨集 (38), 140, 2009-11-06
- ^ 藤村敏子ほか (2005). “民間療法によって末期腎不全に至ったアリストロキア酸腎症の1例”. 日本腎臓学会誌 ((一社)日本腎臓学会) 47 (4): 474–480 .
アリストロキア酸と同じ種類の言葉
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