アメリカ合衆国議会のガベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 14:08 UTC 版)
「ガベル (槌)」の記事における「アメリカ合衆国議会のガベル」の解説
アメリカ合衆国議会でガベルを用いるのは、1789年春にニューヨークで第1回目の上院議会が開かれた際にジョン・アダムズ副大統領が用いたことに由来する。 上院のガベルは特殊で、装飾のない砂時計状の形をして取っ手がなく、象牙製である。2018年現在使用されているものはインド政府から寄贈されて1954年11月17日から使用されているものである。もともと上院のガベルは少なくとも1834年から(おそらく1789年から)、同じデザインのものが使用されていたが、1952年に銀板で補強されたにも関わらず、1954年の原子力エネルギーに関する激しい議論の中で、リチャード・ニクソン副大統領が使用中に壊れてしまった。上院はガベルに加工できるほど大きな象牙を用意できなかったため、インド政府に依頼した。その年の後半にインドのサルヴパッリー・ラーダークリシュナン副大統領が上院を訪れ、元のガベルの複製品をニクソンに手渡したという経緯がある。 対して下院のガベルは柄のある無地の木製のものであり、上院よりも使用頻度が多く、かつ力強く用いられてきた。何度も損傷したり、交換が行われている。
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