アニミズムと物活論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 11:45 UTC 版)
アニミズムはすべてのものに魂があると主張し、物活論はすべてのものが生きていると主張する。:149 こうした立場を汎心論と解釈することについては、現代の学術界では支持されていない 。現代の汎心論者は、この種の理論から距離を置こうとしており、経験の遍在性と心や認知の遍在性との間に区別をつけるように注意している。 デイヴィッド・チャーマーズは次のように汎心論について言及している。 汎心論とは文字通り受け取るなら「すべてのものに心がある」という教義となる。実際には汎心論者と呼ばれる人たちは、それほど強い教義にコミットしているわけではない。数字や塔や都市が存在することは信じていても「2」という数字に心がある、エッフェル塔に心がある、キャンベラ市に心があるといったテーゼにコミットしているわけではない。その代わり汎心論は、ある基本的な物理的実体が心的状態を持つというテーゼとして理解することができる。例えば岩や数字に心の状態がなくても、クォークや光子に心の状態があるとすれば汎心論は成立することになる。おそらく、たった一個の光子が精神状態を持つだけでは十分ではない。この線引きは曖昧だが、ある基本的な物理的タイプ(例えば、すべての光子)のすべてのメンバーが精神状態を持つことを要求していると読むことができる。
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