アドレス演算ユニット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 10:14 UTC 版)
「Alpha 21064」の記事における「アドレス演算ユニット」の解説
アドレス演算ユニットは A-box とも呼ばれ、ロード/ストア命令を実行する。アドレス演算ユニットと整数演算ユニットを同時に使えるようにするため、ロード/ストアの実効アドレス(仮想アドレス)を計算する加算器を A-box にも備えている。仮想アドレスを物理アドレスに変換するため、32エントリのフルアソシアティブなトランスレーション・ルックアサイド・バッファ (TLB) を使用する。このTLBを data translation buffer (DTB) と呼ぶ。21064は43ビットの仮想アドレスと34ビットの物理アドレスを実装しており、仮想アドレス空間は8TBまで、物理アドレス空間は16GBまでアドレス指定可能である。 ストア命令の結果は32バイト4エントリのライトバッファでバッファリングされる。連続なアドレスへの書き込みはライトバッファ上でマージされるので、バッファリングによって遅延が生じるものの、バス上のライト回数を減らす効果がある。そのためバストラフィックが軽減され、ロードも高速化される。
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