アドリア海に関係する地球物理的要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 01:19 UTC 版)
「アックア・アルタ」の記事における「アドリア海に関係する地球物理的要因」の解説
細長い長方形の形をしているアドリア海では度々副振動と呼ばれる、激しい海面の揺れが発生する。 この副振動の主周期は21時間30分で、0.5mほど海面が上下する。これが満潮と重なると、地中海よりもアドリア海のほうが潮位が高くなることもある。それに加えてこの副振動には12時間11分ごとの副周期も存在している。 これらの振動の大きさは自然の潮汐のそれに匹敵し、かつ互いがそれぞれ独立して発生しているため、重なると干渉を起こし互いを強め合う。この相乗効果の強弱は、地球と月との位置関係(近地点の位置)、つまりは「新月であるのか、満月であるのか、半月であるのか。」などの月齢によって左右される。 シロッコのような季節風などのが潟から海洋への水の流出を抑制しており、それが結果的にヴェネツィアへの高潮を増強させることもあるため、気象条件も無視はできない。
※この「アドリア海に関係する地球物理的要因」の解説は、「アックア・アルタ」の解説の一部です。
「アドリア海に関係する地球物理的要因」を含む「アックア・アルタ」の記事については、「アックア・アルタ」の概要を参照ください。
- アドリア海に関係する地球物理的要因のページへのリンク