アシエントの一般的仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/01 05:43 UTC 版)
「アシエント」の記事における「アシエントの一般的仕組み」の解説
16世紀以降のスペイン国王は、ヨーロッパ各地での戦争を遂行するために、膨大な資金を必要としていた。しかし、この資金は通常の税収ではまかないきれず、商人たちからの前借りに依存することが多かった。例えば、フランドル地方でオランダなどの独立戦争が起きると、スペイン国王は軍への給与支払いなどの出費を余儀なくされた。そこで、スペイン国王と契約した商人グループが資金を調達し、それをフランドル地方に届けることと引換に、将来の国家収入から利息をつけた返済をうけることを取り決めたのが、もともとのアシエントである。このアシエントの返済には、特定の税源が割り当てられることが多く、しかも税の徴収そのものが商人グループに委託される傾向があった。
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