アキヤマタケとは? わかりやすく解説

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アキヤマタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 07:14 UTC 版)

アキヤマタケ
アキヤマタケ Hygrocybe flavescens (2010,10,23 加西市古法華自然公園にて撮影)
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetidae
: ハラタケ目 Agaricales
: ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
: アカヤマタケ属 Hygrocybe
: アカヤマタケ H. flavescens
学名
Hygrocybe flavescens (Kauffman) Singer [1][2]
英名
witch's hat
conical wax cap
conical slimy cap

アキヤマタケ(秋山茸[3]学名: Hygrocybe flavescens)は、ヌメリガサ科アカヤマタケ属の小型のキノコ日本北アメリカヨーロッパなどに分布する[4]。秋になると、広葉樹や針葉樹の林内、公園林下、草地、牧場などの地上に、並んでまばらに群落を作って発生する[3]。生活型については、いまだ不明とされる[3]。食用には適さない[2]

形態

アキヤマタケ菌輪(2010,10,23 加西市古法華自然公園にて撮影)

子実体からなる。傘の径は2 - 5センチメートル (cm) で、表面はオレンジ色からレモン色である[4][2]。傘は最初は饅頭形であるが、後にはほとんど平らに開き、さらには中央部がややくぼむ場合がある[4]。傘の縁には放射状の条線がある[3]。また、湿っている場合には傘に多少の粘性がある[4]。傘下面のひだは表面よりも淡い薄黄色で、やや疎らで、柄に上生する[4][1][2]。傘のは黄色を帯びる[2]

柄は長さ2.5 - 5 cm、太さ4 - 9ミリメートル (mm) で、傘と同色であり中空になる[4]。しばしば不規則に潰れて扁平となり、粘性はない[1][2]。蝋細工のような脆いキノコで、子実体を触ると柄がとても壊れやすい[3][1]

担子胞子は7 - 9 × 4 - 6マイクロメートル (μm) の広楕円形、非アミロイド[1][2]胞子紋は白色である[2]

類似するキノコ

外観の似ているきのことして、同じヌメリガサ科のアカヤマタケ、ヤケノアカヤマタケ、トガリベニヤマタケ、ヒイロガサ、コベニヤマタケ、ヤマヒガサタケ、ベニヤマタケアカヌマベニタケ、ベニヒガサなどがある。

脚注

  1. ^ a b c d e 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編著 2011, pp. 42–43
  2. ^ a b c d e f g h 前川二太郎 編著 2021, p. 51.
  3. ^ a b c d e 秋山弘之 2024, p. 41.
  4. ^ a b c d e f 梅本信也、種坂英次. “紀伊大島きのこガイド2000”. 京都大学フィールド科学教育研究センター. p. 32. 2024年10月6日閲覧。

参考文献

参考サイト




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