ヒイロガサとは? わかりやすく解説

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ヒイロガサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 21:59 UTC 版)

ヒイロガサ
分類
: 菌界
: 担子菌門
亜門 : 菌蕈亜門
: 真正担子菌綱
: ハラタケ目
: ヌメリガサ科
: アカヤマタケ属
学名
Hygrocybe punicea
英名
Crimson Waxy Cap、Scarlet Waxy Cap

ヒイロガサ(Hygrocybe punicea)はハラタケ目ヌメリガサ科、アカヤマタケ属の菌類。英語ではCrimson Waxy CapやScarlet Waxy Cap等と呼ばれることもある。北ヨーロッパを中心に見つかっている。当初はHygrophorus puniceusの名で記載され、属内で最大の種であった。

特徴

子実体は夏~秋に発生し、子実体は、粘性のある大きい傘をもち、初期は釣鐘型をしており、時間がたつにつれ平たくなっていく。大きさは4〜10cmであり、色は名のとおり緋色から暗赤色の色で、傘は初め濃い血赤色だが、次第に色あせて赤色っぽくなる。

襞は厚めですきまが大きい。色は黄色っぽい橙色である。胞子紋の色は白。

柄はつばなどの構造がなく、長さは5〜9cm、幅は2cm程度。柄には赤色の繊維紋があることが特徴する。赤から白っぽい黄色、白褐色に近い色になる。表面に繊維のような線が見られる。肉は白っぽい色をしている。[1][2] [3]

分布・生息地

北半球に広く分布しする。草地や林地に群生し、ヨーロッパでは草地に良く見られ、北アメリカでは森に見られる[3]

食用

ヒイロガサはヨーロッパで可食であると記録されており、北アメリカでは逆に食用でないと記録されている。[4]味はまろやかである。

参照

  1. ^ Nilson S & Persson O (1977). Fungi of Northern Europe 2: Gill-Fungi. Penguin. p. 22. ISBN 0-14-063006-6 
  2. ^ Breitenbach J & Kränzlin F (1991). Fungi of Switzerland 3: Boletes & Agarics, 1st Part. ISBN 3-85604-230-X 
  3. ^ a b 小宮山勝司、ヤマケイポケットガイド⑮『きのこ』、山と渓谷社、2000年、18頁
  4. ^ Arora, David (1986). Mushrooms demystified: a comprehensive guide to the fleshy fungi (2nd ed. ed.). Berkeley: Ten Speed Press. p. 114. ISBN 0-89815-169-4 



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