ぶどう石

デジタル大辞泉

ぶどう‐せき〔ブダウ‐〕【^×葡^×萄石】

読み方：ぶどうせき

カルシウム・アルミニウムの含水珪酸塩(けいさんえん)鉱物。淡緑色・灰色ないし白色で、斜方晶系に属し、ふつう塊状、まれに板状結晶。多く、弱い変成作用を受けた堆積岩(たいせきがん)中にみられる。

鉱物図鑑

ぶどう石(Prehnite)

Brandberg,Namibia
Ca2Al(AlSi3O10)(OH)2　標本の高さ約５ｃｍ

水晶に囲まれた淡緑色の石がぶどう石です。
マスカットの様な美しい色と形が特徴です。

ぶどう石(Prehnite)

Upper new street,Paterson,New Jersey,USA
Ca2Al(AlSi3O10)(OH)2　画像の幅約３ｃｍ

黄緑色のぶどう石と白い方解石の美しい結晶です。

ぶどう石(Prehnite)

Jeffrey Mine,Asbestos,Quebec,Canada
Ca2Al2Si3O10(OH)2　画像の幅約１．４ｃｍ

透輝石(Diopside)の小さな結晶上にぶどう石の大きな結晶が付いています。
灰礬ざくろ石(Grossular)の有名産地の標本で、ざくろ石との組み合わせでも産出します。

ぶどう石(Prehnite)

La Combe de Selle,France
Ca2Al2Si3O10(OH)2　画像の幅約９ｍｍ

ぶどう石の美しい深緑色の結晶です。
結晶の集合体がブドウのマスカットのような形状になる事が多い
鉱物ですが、この標本は個々の結晶を観察する事ができます。