ばら撒かれたオシリス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 14:15 UTC 版)
「オシリスとイシスの伝説」の記事における「ばら撒かれたオシリス」の解説
だが、それを知ったセトは、執念で棺を探し出すとオシリスの遺体を14の部分に切断してしまう。そしてバラバラになったオシリスをエジプト中にばら撒いた。イシスは、再び救出に赴き、パピルスの舟で遺体の破片を探し出し、オクシリンコスで魚に飲み込まれた男根を除いて繋ぎ合わせた体を強い魔力で復活させた。しかし不完全な体だったためオシリスは、現世に留まれなかった。止む無くオシリスは、冥界の王として蘇る。 この時、様々な神々がイシスを助けたとされる。まずミイラ作りの神アヌビスがオシリスの身体を繋ぐのを手伝った。次にセベクは、ナイル川に落ちたオシリスの死体を回収するのを手伝った。さらにトトとネフティスがオシリスの傷を治療したと言われる。 またオシリスのばら撒かれた遺体の落ちた地が聖地とされた。アビュドスに頭、ブシリスに背骨、アトリビスに心臓、ビガとエドフには、足が落ちたと言われる。
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