どこから測るのか?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 21:14 UTC 版)
Clip ガンダーラの釈迦像。ウェーブ状の毛髪を頭頂で結い上げ、肉髻相を表している。 特に平安時代、仏像製作者を悩ませたもう一つの問題が、「像の高さ」をどこからどこまでで計測するかである。一般的に仏像の頭頂部には毛髪が表現され、その頂部には「肉髻」と称する球状の髪の毛のような部分がついており、これをどこまで「身長(法量)」に含めるか否かが大きな問題になった。 平安時代後期には、これら毛髪部を「法量」に含めないという解釈が支配的になっていき、髪際(はっさい)(額の髪の生え際)から足までの高さを「法量」「像の高さ」として計測するのが主流になった。現代ではこれを「髪際高」といい、頭頂部からの高さである「像高」、台座を含めた高さである「総高」などとは区別するが、文献によっては両者の混用がみられ、それが仏像の寸法や法量をめぐる議論をさらに複雑にしている。現代では「法量」として、これら3種の寸法のほか、面奥、面張、臂張、光背高など、さまざまな部位の寸法を計測する。
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