つまみ、へたり
- つまみ。へたりは万年筆、呉服物、指輪等を売るもので、さも工場閉鎖に逢つたとか注文流れや担保品の整理とか、持出ものの如く見せ掛けて客の慾心と同情とを利用して商ふものを云ふ。
- 元価の非常に安いものを多勢が共同して詐欺的に高く売る方法。
- 失業者又は白痴を装ひ、色々の口実を設けて仲間のサクラと話をなし群集の購買心をそそる香具師のこと。「へたり」とも云ふ。
- 泣き売の一つで、現在では、主として万年筆を売る方法として用いられている。つまり、安物の万年筆を高価に売るために、その売る者は、失業者、又は盗癖のある奴、工場を閉鎖された職人、工場が火事で、焼けたあとからほり出してきたもの……というようなふれこみで、路傍に立って、さも哀れをもよおすような格好をして客を呼ぶのである。もちろん、さくらとぐるでやる商売である。〔香具師・不良〕
- 失業者或いは白痴を装い、色々の口実を設けて仲間の「さくら」と話をなし群集の同情関心をそそる香具師のこと。「へたり」ともいう、現在では主として万年筆を売る方法として用いられる。
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