ちかまつもんざえもん

デジタル大辞泉

ちかまつ‐もんざえもん〔‐モンザヱモン〕【近松門左衛門】

読み方：ちかまつもんざえもん

［1653〜1725］江戸中期の浄瑠璃・歌舞伎作者。越前の人。本名、杉森信盛。別号、巣林子(そうりんし)。坂田藤十郎のために脚本を書き、その名演技と相まって上方歌舞伎の全盛を招いた。また、竹本義太夫のために時代物・世話物の浄瑠璃を書き、義太夫節の確立に協力した。代表作「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」「曽根崎心中」「心中(しんじゅう)天の網島(あみじま)」「女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)」「傾城仏の原」など。

[補説] 忌日となる陰暦11月22日は、近松忌のほか巣林子忌、巣林忌ともいう。

美術人名辞典

近松門左衛門

読み方：ちかまつ　もんざえもん

江戸中期の歌舞伎狂言・浄瑠璃作者。出生地は不明。幼時より京都で育ち、一時近江の近松寺に遊び、近松の姓はこれに因んだものといわれている。名は信盛、通称を平馬、号は平安堂・巣林子・不移山人等。竹本義太夫と提携し多くの浄瑠璃を発表。また坂田藤十郎のために脚本を書く。代表作は『曾根崎心中』『女殺油地獄』等。享保９年（1724）歿、72才。