ため息 (エルガー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/31 16:38 UTC 版)
『ため息』(伊: Sospiri)作品70は、エドワード・エルガーが作曲した弦楽合奏とハープ(またはピアノ)、オルガン(またはハーモニウム)のための楽曲。第一次世界大戦の開戦直前に作曲された。
エルガーは元々、『愛の挨拶』(仏: Salut d'Amour)と対になるようなヴァイオリンとピアノのための楽曲を作曲し、『愛のため息』(仏: Soupir d'Amour)という表題とすることを構想していた。しかし、作曲の最中に曲がより情熱的なものであることに気付き、イタリア語で「ため息」を意味する『ソスピーリ』(Sospiri)と名付けることにした[1]。
初演は1914年8月15日、ヘンリー・ウッドの指揮によりロンドンのクイーンズ・ホールで行われた。曲はエルガーの長年の友人であったヴァイオリニストのウィリアム・ヘンリー・リードへと献呈されている[2]。
楽曲構成
2小節の導入に続き、第1ヴァイオリンによって物悲しい譜例1の旋律が奏でられる。
譜例1
もう一つの主題は広い音域を行き来する、より熱を帯びたもの(譜例2)。
譜例2[注 1]
譜例1が1オクターブ低く再現し、最後はピアニッシッシッシモ(pppp)でヘ長調の響きの中に消えるように終わる。
演奏時間は約5分。
脚注
注釈
- ^ 3小節目の前打音にはスラッシュが入る。
出典
参考文献
- 楽譜, Elgar: Sospiri, Breitkopf & Härtel, Leipzig, 1914
外部リンク
- ため息 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト内のページ。無料で楽譜PDFが入手可能。
- Sospiri, Op. 70 エルガー協会のウェブサイト
- ため息 - Allmusic
「ため息 (エルガー)」の例文・使い方・用例・文例
- ほっと安どのため息をつく
- 深いため息をつく
- ため息をつく
- 深いため息が思わず彼の口をついて出た
- 彼女は大きなため息をついた
- ため息を漏らす
- 彼女の唯一の反応はため息だった
- 彼女は自分の不幸な運命にため息をついた
- 迷子になった猫が見つかって彼女はほっとため息をついた
- その逃亡者は警官が彼に気づかなかったのでほっと安堵のため息をついた
- 私たちはその行方不明の子が無事に発見されてほっとため息をついた
- 彼が一つため息をついた
- 彼が呆れたといわんばかりにため息を一つ吐いた
- 彼は果ての無い骨折り仕事を思ってため息をついた。
- 男は鉛色の空を見上げると、ため息をついた。
- 彼はため息をついた。
- ため息をついた。
- 彼はため息をついています。
- 彼は深いため息をついた。
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