ただ一人死んだエルフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/02 09:10 UTC 版)
メリアンの魔法帯を潜り抜けたベレンは、森で踊るルーシエンと出会い一目ぼれし、二人の間には愛が芽生えた。しかし父シンゴルはベレンとの結婚を認めず、ベレンをシルマリル奪取という無謀な責務に送り出し亡き者にしようとし、後を追わぬようルーシエンを木の上の家に監禁した。 ルーシエンは伸ばした髪で編んだ網を使って脱出し、自身の魔法とヴァリノールの猟犬フアンの力に助けられ、道を阻むフェアノールの息子ケレゴルムとクルフィン、モルゴスの召使サウロン、モルゴス子飼いの巨狼カルハロス、はてはモルゴス自身と対決しそれらを退け、ベレンの片手を代償にアングバンドの王冠からシルマリルの一つを奪取することに成功した。 シンゴルはその功績を認め二人の結婚を許したが、シルマリルを飲み込んだカルハロスによってベレンは深手を負い、命を落とした。ルーシエンはベレンを追ってマンドスの館に到り、マンドスを説得し、イルーヴァタールに問うたマンウェよりベレンを忘れエルフとして世界が終るまで生き続けるか、ベレンとともに歩み人間として死ぬかの選択を与えられた。 ルーシエンは後者を選び、二人は再び現世によみがえり、そしてルーシエンはエルフでただ一人本当に死んだものとなってベレンとともに世界を去った。
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