退避勧告(たいひかんこく)
外務省が提供する海外危険情報のうち、最も危険度の高い場合に出される勧告のこと。現地に滞在しているすべての日本人に対し、安全な国への退避や日本への帰国を勧めるもの。
外務省は、観光や経済活動などさまざまな目的で海外に滞在する日本人に対して、特定の国または地域の治安や安全性に関する情報提供を行っている。
海外で、戦争の勃発や治安の悪化という緊急事態が発生した場合、外務省では、その国や地域の危険度を5段階に区分して注意を呼びかけている。危険度1の「注意喚起」から始まり、「観光旅行延期勧告」、「渡航延期勧告」、「家族等退避勧告」、「退避勧告」となるに従って危険度は増していく。
ただし、この海外危険情報には法的拘束力がないので、渡航を禁止したり退避を命令したりというように強制されるわけではない。結局は、「自分の身は自分で守る」という心構えでやっていくしかないわけだ。
(2002.06.04更新)
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