その他のCDO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/17 01:59 UTC 版)
「Collateralized Debt Obligation」の記事における「その他のCDO」の解説
シンセティックCDO(Synthetic CDO) 公社債などの現物資産から得られるキャッシュフローではなく、CDS(Credit Default Swap)などのクレジットデリバティブ取引を通じて(信用リスクとともに)得られるキャッシュフローを原資として投資家への利払いを行うもの。通常のCDOでは現物資産のキャッシュフローをベースとしていることが多いが、さらにデリバティブなどの金融商品のキャッシュフローを合成することで、より多くのキャッシュフローを生み出すことが出来るため、高利回りの証券化商品の開発が可能となる。 CDO of CDO(CDO 2) CDO自体、大数の法則を用い、個々のアセットにかかるリスクを分散することで、高リスクの商品を低リスク化することを可能にしている(つまり低格付けの商品から高格付けの商品を生み出すことを可能にしている)が、これらCDOの中からお互いにコリレーション(相関)が低い複数のCDOをまとめて新しいCDOを生み出すことで、さらに低リスク化することが可能である。ただし、インナーCDOに毀損が発生した後のアウターCDOの毀損へのスピードは一般的に早く、(CDOマーケット崩壊後の)現在における考察ではレバレッジを利かせたCDOであったとされる。 CPDO(Constant Proportion Debt Obligation) iTraxxやCDX.IGなどのクレジットスプレッド指標をレバレッジを利かせて売り、高格付けながら高利回りを実現した商品。
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