その他の謎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 02:56 UTC 版)
玄関外窓の溝 本丸御殿の外窓は、場所によって敷居・鴨居の溝の数が異なる。具体的には、玄関側の外窓は2本溝、玄関側以外では3本溝である。 御殿建築の外窓は、多くの場合、3本溝の敷居・鴨居を使用する。外側に2枚の雨戸(板戸)、内側に1枚の障子という構成で、窓に戸袋がなく、雨戸2枚を片側に寄せると障子1枚で開け閉めが可能である。しかし上記のとおり玄関側には溝が2本しかなく、保存修理工事に入る前から疑問視されていた。 後世の改修によって作り替えられたと考えられていたが、解体調査の結果、敷居・鴨居ともに建築当初のものと判明し、謎の解明には至っていない。 現在では、普段は雨戸で閉められ、使用時のみ障子と交換する、という仮説が考えられている。城主が住む本丸御殿の玄関や広間は特別なものであるため、重要な会議や来客時のみ使用されたのでは、という推論に基づくものである。
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