ぜにやごへい

美術人名辞典

銭屋五兵衛

読み方：ぜにや　ごへい

江戸後期の商人・海運業者。加賀生。本姓は橘・清水氏。幼名は茂助、号は亀巣・橘仙堂・松帆亭等。醤油醸造・古着商・質商を営むが、父が創始した海運業を再開、成功し豪商となる。北前船で全国各地と交易をもち、金沢藩に財政整理を認められ苗字・帯刀の許可を得たが、河北潟干拓事業で入牢、牢死。俳諧を好み、泉田千崖・堤梅通と交遊した。嘉永５年（1852）歿、80才。