せん断面
せん断面の解釈にはせん断加工分野でいうせん断面と、切削加工モデルでいうせん断面の2種類がある。プレス加工などでは素材をせん断加工した際、加工面には通常、だれ部、せん断面、破断面、バリ(かえり)といわれる4つの部分が観察される。工具が食い込む際、押し下げられた自由表面の部分をだれ部といい、大きなせん断ひずみを受けた面が工具腹面でバニシングされ、光沢のある部分をせん断面、クラックを生じ破断した部分の結晶粒面が表れた部分を破断面、工具の抜け側にまくれた部分をバリと称している。一方、切削加工モデルでいうせん断面は、工具の刃先を起点としたせん断角に沿った面をいい、その長さはせん断角により決まり、工具の材質、形状、加工条件、切削油剤などにより影響を受ける。
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